そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、本当に燃費の良いオープンカーはどのクルマか分かります。
「オープンカーはカッコいいけれど、普段使いには合わないんだよね・・・」
なんて考えている人も多いのではないでしょうか?
普段使いの乗用車であれば、家族で乗るのに便利なミニバンや、街乗りしやすいコンパクトカーなど、実用性を重視して選ぶ場合が多いと思います。
これに対してオープンカーは、いわゆる普段使いの乗用車とは根幹からコンセプトの異なる、走りの中で非日常を味わえるクルマです。
これまでのオープンカーは、荷物の積載スペースや燃費などをあまり考慮せず、デザインや走りを楽しむためのクルマとして販売されてきたものがたくさんありました。
そのため、低燃費と言う言葉とは無縁のものと思われていたんです。
しかし、最近の低燃費ブームはオープンカーのジャンルにも影響を与えています。
エネルギー回生機構などが導入されることで、低燃費ながらも走りを楽しめるオープンカーが増えてきています。
各メーカーからさまざまなオープンカーが発売されていますが、本当に燃費が良いのはどのオープンカーなのでしょうか?
今回は、数あるオープンカーの中でも、本当に燃費が良い車種について詳しく解説します。
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オープンカーの燃費は本当に良いのか?

燃費とは、1リットルの燃料でどのくらいの距離を走れるのか、を表したものです。
走れる距離が長いほど、燃費が良いということになります。
オープンカーは排気量の大きなエンジンが搭載されている車種も多く、走りの快適性を重視した設計になっているため、コンパクトカーや軽自動車に比べるとどうしても燃費が悪くなってしまいます。
また、基本的にオープンカーにはベースとなるモデルがあり、それにボディ補強を加えて屋根を開閉できるようにしています。
そのため、車重はベースモデルよりも重くなり、その分燃費に影響が出てしまいがちです。
しかし、ここ10年ほどで各メーカーから発売されてきたオープンカーは、エネルギー回生機構などが導入されることで、燃費性能が大幅に向上してきています。
燃費は「JC08モード」と「実燃費」をチェックする

メーカーの公式サイトやカタログに掲載されている燃費は、「JC08モード」規格に基づいて計測されたものです。
JC08モードとは、ローラーの付いた測定機にクルマをセットし、ローラーの上でタイヤを回すことで燃費を測定する方法です。
ローラーの上でタイヤを回す際は、常に一定の回転数で回すのではなく、市街地や郊外での走行を想定したパターンに合わせて回します。
すべてのクルマは、同じ条件で燃費を測定します。
でも、実際の燃費は
- 車種
- グレード
- 走行環境
- 荷物の積載量
などさまざまな条件によって違ってくるため、カタログに記載されたJC08モード燃費よりも悪い場合がほとんどです。
また、JC08モード規格で計測する際は、エアコンやオーディオ、カーナビなどの電装品はオフにした状態で行われます。
これも、実際の燃費と差が出てしまう原因になっています。
そこでおすすめなのが、「JC08モード燃費」だけでなく、「実燃費」も一緒にチェックすることです。
燃費情報を共有できるサイト「e燃費」では、会員ユーザーから投稿された年間約100万回の給油情報から、車種別の実用燃費データベースを作成しています。
本当に優れた燃費を実現しているのはどのクルマなのか、ランキング形式で紹介しているサイトです。
e燃費で公開されている「実燃費」と、「JC08モード燃費」を合わせて見ることで、そのクルマの持つ本来の燃費性能をチェックすることができるのです。
ちなみに2018年10月からは、より実燃費に近い数値が出るとされている、国際燃料基準「WLTCモード燃費」での燃費表示が義務付けられました。
乗用車の新型車の場合、2018年10月以降に発売されるものは、WLTCモードで燃費が表示されることになります。
既に販売されている継続車については、2020年9月からWLTCモードで表示されることになっています。
本当に燃費の良いオープンカーランキング
JC08モード燃費で比較した場合、
1位 | ダイハツ コペン | 25.2km/L |
2位 | ホンダ S660 | 24.2km/L |
3位 | フィアット 500C | 24.0km/L |
4位 | スマート フォーツーカブリオ | 22.0km/L |
5位 | マツダ ロードスター | 18.8km/L |
6位 | フォルクスワーゲン ザ・ビートル・カブリオレ | 17.6km/L |
7位 | BMW Z4 | 14.9km/L |
8位 | メルセデス・ベンツ SLC | 14.9km/L |
となります。
次に、「e燃費」サイトに寄せられた、ユーザーの燃費情報を元に、実燃費を比較してみます。
1位 | ホンダ S660 | 18.39km/L |
2位 | ダイハツ コペン | 18.18km/L |
3位 | スマート フォーツーカブリオ | 17.53km/L |
4位 | フィアット 500C | 16.21km/L |
5位 | マツダ ロードスター | 15.81km/L |
6位 | フォルクスワーゲン ザ・ビートル・カブリオレ | 12.42km/L |
7位 | BMW Z4 | 10.8km/L |
8位 | メルセデス・ベンツ SLC | 9.72km/L |
JC08モード燃費と比較すると、車種によっては実燃費が1リッターあたり10㎞以上低いものもあります。
なお、実燃費は季節によっても変化しますし、電装品の使用頻度、走行環境などに大きな影響を受けます。
JC08モード燃費と比較すると、実燃費は約2割ほど低くなるのが一般的です。
おすすめの燃費の良いオープンカー
ダイハツ コペン

JC08モード燃費 | 25.2km/L |
実燃費 | 18.18km/L |
ハードトップオープンタイプの軽自動車・コペン。
フロントからリアに伸びるフレームがひとつながりになった「D-Frame」構造や、ボディ外板の一部に樹脂を使用することで軽量化し、低燃費を実現しています。
軽自動車規格なので、燃費だけでなく税金などの維持費が安いのも大きな魅力です。
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ホンダ S660

JC08モード燃費 | 24.2km/L |
実燃費 | 18.39km/L |
ミッドシップエンジンを採用した、2シーターのオープンカー。
軽自動車でありながら、キビキビしたスポーティな走りを楽しめます。
スポーツカーらしい、着座位置が低いのがS660の特徴。
ホンダNシリーズのエンジンをベースにした改良型ターボエンジンを搭載しており、伸びのある加速を実感できます。
荷物の置き場所もほとんどないタイトな車内となっており、純粋に走りを楽しみたい人におすすめのオープンカーです。
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フィアット 500C

JC08モード燃費 | 24.0km/L |
実燃費 | 16.21km/L |
可愛らしくオシャレなデザインが魅力のフィアット500C。
ソフトトップの天井は、スイッチを押せば自動開閉可能。
走りを楽しむためというよりも、旧モデルから受け継がれ続けるデザインを楽しむのにピッタリの1台です。
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スマート フォーツーカブリオ

JC08モード燃費 | 22.0km/L |
実燃費 | 17.53km/L |
スマートは、ダイムラー傘下のコンパクトカーブランド。
ヨーロッパでは、小さな高級車として人気です。
このフォーツ―カブリオは、イタリアにおけるオープンモデル2016年販売台数1位のクルマです。
0.9L3気筒ターボエンジンは、1トン未満の軽量なボディを加速させるのに十分なパワーを持っています。
コンパクトなボディは小回りも効くので、街乗りにも最適。
走りを楽しみたい人にピッタリのオープンカーです。
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マツダ ロードスター

JC08モード燃費 | 18.8km/L |
実燃費 | 15.81km/L |
1989年に初代モデルが発売されてから、日本だけでなく世界中で愛され続けているロードスター。
現行モデルは「ND」系と呼ばれる4代目で、マツダのデザインテーマ「魂動(鼓動) Soul of Motion」が採用されています。
エンジンは直噴1.5Lの「SKYACTIV-G 1.5」を搭載。
力強い加速を楽しむことができます。
燃費性能にも配慮したシステムが搭載されており、6速AT車にはアイドリングストップ機能や減速エネルギー回生システムが標準装備されています。
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フォルクスワーゲン ザ・ビートル・カブリオレ

JC08モード燃費 | 17.6km/L |
実燃費 | 12.42km/L |
エンジンやプラットフォームは、フォルクスワーゲン ゴルフ6と共通。
直列4気筒の1.2Lエンジンにターボを搭載しており、ノーマルエンジンの1.8Lクラスと同程度の性能となっています。
安定した加速を楽しめるので、ゆったりとしたドライブを楽しみたい人におすすめのオープンカーです。
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BMW Z4

JC08モード燃費 | 14.9km/L |
実燃費 | 10.8km/L |
トヨタのスープラとの共同開発車、BMWのZ4。
主要メカニズムはスープラと共通しており、安定したスポーティな走りを楽しむことができます。
加速やハンドリングの反応の良さはもちろん、シャープでスタイリッシュなデザインも魅力。
ソフトトップのルーフは、わずか10秒で開閉することができます。
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メルセデス・ベンツ SLC

JC08モード燃費 | 14.9km/L |
実燃費 | 9.72km/L |
SLCは、これまでSLKとして発売されていたコンパクト2シータータイプの後継モデル。
SLKの「K」は、ドイツ語の「短い(Kurz)」から採られたもので、2シーターオープンの旗艦モデル「SL」よりもコンパクトなことから、SLKと名付けられていました。
SLCの魅力は、電動ハードトップ「バリオルーフ」の開閉を停車時にスタートすれば、40km/h程度まで動かし続けられるということ。
信号待ち中に屋根の開閉を始めても、後続車に迷惑をかけずに発進することができます。
コンパクトなボディながら、パワフルな走りと快適な居住空間を実現したオープンカーです。
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さいごに
カタログに掲載されている「JC08モード燃費」は、さまざまな走り方を想定た計測になっていますが、実際の燃費とは異なります。
道路を走っていると、坂道や渋滞、高速道路など、燃費が良くなるポイントと悪くなるポイントが都度違ってきます。
そのため、カタログの燃費と実際の燃費は違うのが当たり前と考えておいた方が良いかもしれません。
- 急発進や急減速をしない
- 無駄な荷物を載せない
- 急ハンドルを切らない
など、いくつかのポイントを押さえてエコドライブするだけで、燃費が格段に向上する場合があります。
「JC08モード燃費」と「実燃費」を参考に、燃費の良いクルマを選んだ上で、エコドライブに注意して運転することで、毎月のガソリン代を抑えることができます。



