そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、本当に燃費の良いステーションワゴンはどのクルマか分かります。
ステーションワゴンとは、車高の低い2BOXタイプのクルマのこと。
セダンの居住スペースを、後ろのトランク部分まで引き延ばして繋げたスタイルなので、荷物をたくさん載せることができるようになっています。
更に、ミニバンよりも車高が低いため、走行安定性が良く静かな走りを実現してくれます。
そんなステーションワゴンは、1980年代や90年代に大人気でしたが、最近はミニバンやSUVに押されがち。
でも、ミニバンとセダンのいいとこ取りをした合理的なつくりは根強い人気で、営業車としてステーションワゴンを採用している企業もたくさんあります。
各メーカーからさまざまなステーションワゴンが発売されていますが、昔と比べるとかなり低燃費になっているのも嬉しいポイント。
車種によって燃費は大きく異なりますが、本当に燃費が良いのはどのステーションワゴンなのでしょうか?
今回は、数あるステーションワゴンの中でも、本当に燃費が良い車種について詳しく解説します。
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ステーションワゴンの燃費は本当に良いのか?

燃費とは、1リットルの燃料でどのくらいの距離を走れるのか、を表したものです。
走れる距離が長いほど、燃費が良いということになります。
ステーションワゴンは排気量の大きなエンジンが搭載されている車種も多いため、コンパクトカーや軽自動車に比べるとどうしても燃費が悪くなってしまいます。
また、ガソリン車の場合は夏にエアコン使うことで燃費が悪くなる傾向にあります。
広い車内を涼しく保つためには、コンパクトカーなどに比べて多くのエネルギーを使うことになってしまいます。
このように、コンパクトカーなどに比べると燃費が悪くなりがちですが、最近ではハイブリッドシステムを搭載したステーションワゴンも増えてきています。
燃費は「JC08モード」と「実燃費」をチェックする

メーカーの公式サイトやカタログに掲載されている燃費は、「JC08モード」規格に基づいて計測されたものです。
JC08モードとは、ローラーの付いた測定機にクルマをセットし、ローラーの上でタイヤを回すことで燃費を測定する方法です。
ローラーの上でタイヤを回す際は、常に一定の回転数で回すのではなく、市街地や郊外での走行を想定したパターンに合わせて回します。
すべてのクルマは、同じ条件で燃費を測定します。
でも、実際の燃費は
- 車種
- グレード
- 走行環境
- 荷物の積載量
などさまざまな条件によって違ってくるため、カタログに記載されたJC08モード燃費よりも悪い場合がほとんどです。
また、JC08モード規格で計測する際は、エアコンやオーディオ、カーナビなどの電装品はオフにした状態で行われます。
これも、実際の燃費と差が出てしまう原因になっています。
そこでおすすめなのが、「JC08モード燃費」だけでなく、「実燃費」も一緒にチェックすることです。
燃費情報を共有できるサイト「e燃費」では、会員ユーザーから投稿された年間約100万回の給油情報から、車種別の実用燃費データベースを作成しています。
本当に優れた燃費を実現しているのはどのクルマなのか、ランキング形式で紹介しているサイトです。
e燃費で公開されている「実燃費」と、「JC08モード燃費」を合わせて見ることで、そのクルマの持つ本来の燃費性能をチェックすることができるのです。
ちなみに2018年10月からは、より実燃費に近い数値が出るとされている、国際燃料基準「WLTCモード燃費」での燃費表示が義務付けられました。
乗用車の新型車の場合、2018年10月以降に発売されるものは、WLTCモードで燃費が表示されることになります。
既に販売されている継続車については、2020年9月からWLTCモードで表示されることになっています。
本当に燃費の良いステーションワゴンランキング
JC08モード燃費で比較した場合、
1位 | ホンダ シャトル | 34km/L |
2位 | トヨタ カローラフィールダー | 33.8km/L |
3位 | トヨタ カローラツーリングハイブリッド | 30.8km/L |
4位 | トヨタ プリウスα | 26.2km/L |
5位 | ホンダ ジェイド | 25km/L |
6位 | プジョー 308 SW | 24.3km/L |
7位 | MINI クラブマン | 22.7km/L |
8位 | マツダ アテンザワゴン | 22.2km/L |
9位 | BMW 3シリーズ ツーリング | 21.4km/L |
10位 | ボルボ V40 クロスカントリー | 21.2km/L |
11位 | メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴン | 21km/L |
となります。
次に、「e燃費」サイトに寄せられた、ユーザーの燃費情報を元に、実燃費を比較してみます。
1位 | トヨタ カローラフィールダー | 22.67km/L |
2位 | トヨタ カローラツーリングハイブリッド | 22.1km/L |
3位 | ホンダ シャトル | 21.51km/L |
4位 | トヨタ プリウスα | 19.40km/L |
5位 | プジョー 308 SW | 18.2km/L |
6位 | ホンダ ジェイド | 18.2km/L |
7位 | MINI クラブマン | 17.81km/L |
8位 | BMW 3シリーズ ツーリング | 16.58km/L |
9位 | ボルボ V40 クロスカントリー | 16.18km/L |
10位 | マツダ アテンザワゴン | 15.43km/L |
11位 | メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴン | 15.22km/L |
JC08モード燃費と比較すると、車種によっては実燃費が1リッターあたり10㎞以上低いものもあります。
なお、実燃費は季節によっても変化しますし、電装品の使用頻度、走行環境などに大きな影響を受けます。
JC08モード燃費と比較すると、実燃費は約2割ほど低くなるのが一般的です。
おすすめの燃費のよいステーションワゴン
ホンダ シャトルハイブリッド

JC08モード燃費 | 34km/L |
実燃費 | 21.51km/L |
2015年に発売された、5ナンバーサイズのハイブリッドステーションワゴン。
フィットをベースに、荷室を広く取ったデザインとなっています。
後部座席を倒せばフルフラットになり、大きな荷物も載せることが可能。
ハイブリッドモデルはJC08モードで34km/Lと、高い燃費性能を持っています。
プラズマクラスター技術を搭載した、フルオート・エアコンディショナーが装備されたモデルもあり、辛い花粉症を軽減してくれます。
走りの楽しさと快適な居住性を併せ持った、おすすめのステーションワゴンです。
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トヨタ カローラフィールダーハイブリッド

JC08モード燃費 | 33.8km/L |
実燃費 | 22.67km/L |
1966年に初代カローラが発売されて以降、50年以上売れ続けているロングセラーモデル。
現行のカローラフィールダーは、シリーズ通算4代目となります。
シャープでスタイリッシュなフロントマスクと、スポーティなフォルムは大きな魅力。
見た目だけでなく、驚きの燃費性能を実現しています。
後席を格納すれば、ラゲッジ容量は872L。
大人が寝そべるのにも十分な室内空間となっています。
5ナンバーサイズなので取り回しがしやすいのも魅力の1つです。
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トヨタ カローラツーリングハイブリッド

JC08モード燃費 | 30.8km/L |
実燃費 | 22.2km/L |
2019年9月の発売以来、好調に売り上げを伸ばしているカローラツーリング。
機能性に優れたインテリアと、ステーションワゴンに期待する積載性を兼ね備えた、使い勝手の良いクルマです。
荷物の多くなりがちなアウトドアはもちろん、通勤や買い物にも便利。
営業車としてもピッタリなサイズです。
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トヨタ プリウスα

JC08モード燃費 | 26.2km/L |
実燃費 | 19.40km/L |
プリウスに付加価値が加えられた車種という意味で、社名に「α」がプラスされているプリウスα。
トヨタが長年蓄積してきたハイブリッドシステム技術が搭載され、空気抵抗が考えられたボディ形状によって、低燃費が実現しています。
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ホンダ ジェイド

JC08モード燃費 | 25km/L |
実燃費 | 18.2km/L |
スポーティなスタイリングが印象的なジェイド。
5人乗りと6人乗りのモデルが用意されており、広くて快適な室内空間となっています。
ハイブリッドモデルのジェイドは、1.5直噴DOHCi-VTECをベースとしたハイブリッドシステムを搭載。
低燃費ながらパワフルな走りを楽しむことができます。
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プジョー 308 SW

JC08モード燃費 | 24.3km/L |
実燃費 | 18.2km/L |
直列4気筒のクリーンディーゼルターボエンジンを搭載したステーションワゴン。
ディーゼル車ながら、ノイズが少なくガソリンエンジンに近い走りを実現してくれます。
荷室の容量は、リアシートを使用した状態で610L。
リアシートを畳めば、1660Lという広大なスペースを確保できます。
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MINI クラブマン

JC08モード燃費 | 22.7km/L |
実燃費 | 17.81km/L |
3ドアハッチバックのMINIのボディサイズが長くなった、MINI クラブマン。
後部ドアは観音開きになっており、先代モデルに比べてスペースが広くなっています。
ほかにも、先代モデルに比べて内装や後部ドアなど、さまざまな点でグレードアップしています。
「オシャレで可愛らしいMINIが欲しいけれど、3ドアモデルは小さい」
という人にピッタリのモデルです。
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マツダ アテンザワゴン

JC08モード燃費 | 22.2km/L |
実燃費 | 15.43km/L |
欧州車を意識したスタイリッシュなデザインと、燃費の良さが魅力のアテンザワゴン。
ガソリンエンジンとディーゼルエンジンが選べますが、中でも燃費が良いのはディーゼルエンジンのXDモデル。
全てのモデルで2WDと4WD、ATとMTが選択できるようになっています。
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BMW 3シリーズ ツーリング

JC08モード燃費 | 21.4km/L |
実燃費 | 16.58km/L |
2019年に発表された新型BMW 3シリーズ。
エンジンはディーゼルターボを搭載しており、力強い走りを実現してくれます。
荷室容量は、後席が通常の状態で500Lと、先代よりも5L増えています。
後席を折りたためば、荷室容量は1510Lに拡大します。
電動テールゲートを標準装備しており、荷物の積み下ろしが楽にできます。
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ボルボ V40 クロスカントリー

JC08モード燃費 | 21.2km/L |
実燃費 | 16.18km/L |
優れた安全性能やボディ剛性の良さが魅力のボルボ。
ボルボが世界に先がげて実用化した、歩行者用エアバッグも全車に標準装備されています。
V40 クロスカントリーは、街乗りだけでなくアウトドアにも活躍するステーションワゴンとなっています。
搭載されているディーゼルターボエンジンの、滑らかで力強い加速も魅力です。
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メルセデス・ベンツ Eクラス ステーションワゴン

JC08モード燃費 | 21km/L |
実燃費 | 15.22km/L |
流れるような滑らかなフォルムが特徴的なEクラス ステーションワゴン。
先代モデルに比べると、荷室スペースの容量は655Lから640Lに減っています。
その理由は普段利用することの少ない荷室スペースよりも、使用頻度が高いと思われるリアシートの居住性を向上させるため。
また、安全性能は、メルセデス・ベンツの最上級クラス・Sクラスを凌ぐほど。
「インテリジェントドライブ」と総称されるさまざまなシステムは、事故のない安全な運転をサポートしてくれます。
実用的で優雅なステーションワゴンです。
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さいごに
カタログに掲載されている「JC08モード燃費」は、さまざまな走り方を想定た計測になっていますが、実際の燃費とは異なります。
道路を走っていると、坂道や渋滞、高速道路など、燃費が良くなるポイントと悪くなるポイントが都度違ってきます。
そのため、カタログの燃費と実際の燃費は違うのが当たり前と考えておいた方が良いかもしれません。
- 急発進や急減速をしない
- 無駄な荷物を載せない
- 急ハンドルを切らない
など、いくつかのポイントを押さえてエコドライブするだけで、燃費が格段に向上する場合があります。
「JC08モード燃費」と「実燃費」を参考に、燃費の良いクルマを選んだ上で、エコドライブに注意して運転することで、毎月のガソリン代を抑えることができます。




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