2022年11月8日、日本自動車殿堂は「2022 日本自動車殿堂 歴史遺産車」を発表しました。
歴史遺産車とは、日本の自動車の歴史に優れた足跡を残した名車を選定。
日本自動車殿堂に登録し、末永く伝承するというものです。
選出されたのは、
日本初の前輪駆動小型車として登場した「筑波号」
日本・北米で大人気を博した「フェアレディZ」「ダットサン240Z」
エキセントリックなデザインで世界で人気のバイク「GSX1100S KATANA」「GSX750S」
ハイブリッドシステムを搭載した、世界初の量産乗用車「プリウス」
の4台。
今回は、歴史遺産車に選出された4車種を詳しく解説します。
2022 日本自動車殿堂 歴史遺産車に選出された4台
筑波号(1934)
筑波号は、川真田和汪氏が開発した、日本最初の前輪駆動小型乗用車。
1934年に東京自動車工業で製造が開始され、130台が販売されました。
現在の乗用車は、前輪駆動システムが主流。
1930年台頃から欧米で開発が始まりましたが、日本でもほぼ同時期に開発・販売が始まっていたのです。
ニッサン フェアレディZ(1969)/DATSUN 240Z(1970)
日産自動車を代表するスポーツカー・フェアレディZ。
日本では1969年に「フェアレディZ」として発売が開始され、米国では1970年に「DATSUN 240Z」の名で発売されました。
日本や北米だけでなく、世界各国で爆発的ヒットを記録。
9年間で世界販売台数52万台を記録した、歴史に名をのこすスポーツカーです。
スズキ GSX1100S KATANA(1981)/ GSX750S(1982)
BMWのチーフデザイナーを務めたハンス・ムートが、日本刀をイメージしてデザインされたオートバイ。
そのエキセントリックなデザインは、日本だけでなく欧米で高く評価され、世界中で爆発的ヒットとなりました。
トヨタ プリウス(1997年)
世界初となる、ハイブリッドシステム搭載の量産乗用車。
燃費の向上や二酸化炭素排出量削減など、現在に至るHV、EVを中心とした環境対応技術の先駆けとなる歴史的名車です。
さいごに
歴史遺産車とは、日本の自動車の歴史に優れた足跡を残した名車のこと。
日本自動車殿堂に登録され、今後も末永く伝承されていきます。
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