そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、走行距離が多いクルマでも、高く買い取ってもらえる方法が分かります。
クルマを売却する際、買取査定額に大きな影響を与えるのは
- 車種
- 年式
- 走行距離
など、さまざまな要因があります。
特に走行距離については、「クルマの寿命は10年10万キロ」と考えられてきました。
実際に走行距離が10万キロを超えたクルマは、査定額が大幅に下落したり、場合によっては買い取ってもらえないこともあります。
でも、しっかりメンテナンスを行ってきたクルマであれば、20万キロや30万キロでも乗り続けることができるんです。
まだまだ乗れるクルマだからこそ、できるだけ高く買い取ってもらいたいもの。
今回は、走行距離が多いクルマでも高く買い取ってもらう方法について、詳しく解説します。
中古車の買取価格の決まり方
中古車買取業者が買取査定をする際、走行距離以外にもさまざまなクルマの状態を確認します。
中古車の買取価格は、買取業者が独自に設定しているわけではありません。
買取価格の基準となっているのは、日本自動車査定協会が毎月設定している、「査定基準価格」です。
これは、支所別に市場実績をもとに算出された価格。
クルマの状態に関係なく、メーカーや車種、グレードでどのくらいの価値になるのかの指標が設定されています。
買い取られたクルマが中古車として販売されるまでには、さまざまな整備が必要になりますし、修理が必要な個所があれば、その分の修理費用もかかります。
また、売れるまでには日数がかかる上、時間が経てばたつほどクルマの価値は下がっていきます。
こうした原価や整備費、利益などを差し引いた金額が「基本価格」となります。
クルマの買取査定では、この「基本価格」をもとに、査定員がクルマの状態を確認して、加減点を決めます。
主な確認事項は
- 車種
- 年式
- モデル
- グレード
- 走行距離
- ボディーカラー
- 外装の状態
- タイヤ・ホイールなどの足回り
- 内装の状態
- 装備・オプション
- エンジン回り
- 書類関連
など。
状態によって基本価格からマイナスされることもありますが、標準状態よりも状態が良ければ点数が加算されます。
走行距離の加減点基準は?
走行距離の加減点基準は、普通車の場合年間1万キロ、軽自動車の場合は年間8000キロが平均の走行距離とされています。
走行距離が多すぎる場合、エンジンや駆動系が劣化している可能性が高いため、マイナス評価になりがちです。
反対に、走行距離が短すぎる場合もマイナス評価になります。
走行距離があまりにも短いクルマは、長期間使用されずに放置されていたことが考えられます。
クルマは使用しないと、樹脂製部品やエンジンオイルなどが劣化しやすくなります。
また、放置されたクルマはサビが発生しやすくなるので、適度に動かしておく必要があります。
そのため、年式に応じた走行距離を走っているかどうかが、重要な評価のポイントとなります。
多走行車と過走行車
走行距離が5万キロを超えたクルマは「多走行車」、10万キロを超えたものは「過走行車」と呼ばれます。
かつては、10万キロを超えた「過走行車」は故障が多いため、買取査定でほとんど値段が付かないこともよくありました。
現在でも、走行距離10万キロを超えた中古車を、ディーラーに下取りに出そうとした場合、車種や状態によっては価格が付かないこともあります。
最近発売された国産車であれば、どのメーカーでもクルマの寿命は15年・走行距離は24万キロと設定されています。
この期間・走行距離であれば、クルマの走行性能や安全性能、環境性能は維持できるものとして設計されているんです。
もちろん、「15年・24万キロ」の基準を超えても現役バリバリで走っているクルマはたくさんあります。
海外に輸出された日本車は、30万~40万キロ走っているというクルマもざらです。
また、タクシーの場合も、20万~30万キロ以上走っているのが一般的です。
乗客を乗せるタクシーのように、定期的なメンテナンスがなされているクルマであれば、メーカーの「15年・24万キロ」の基準を超えても問題なく走れているケースがほとんど。
もしもあなたのクルマが、走行距離10万キロを超えている「多走行車」だったとしても、高値で買い取ってもらえる可能性は十分あります。
「10万キロ走ったクルマは売れない」
というのは、過去の固定概念の名残なんです。
多走行車・過走行車を少しでも高く売るためのポイント
普段からエンジンオイルを定期的に交換しておく
エンジンオイルの交換は、基本中の基本とも言えるメンテナンスです。
3か月に1回、もしくは3000キロに1回の交換が理想とされています。
エンジンオイルの交換が適切にされてきたクルマであれば、エンジン部分の劣化は最小限に抑えられているはずです。
また、まめにエンジンオイルを交換するだけでなく、定期点検もしっかりと行っておくのがおすすめです。
定期点検記録簿などが残っていれば、エンジンオイルの交換が適切にされてきたかどうかを確認することができます。
オイルエレメントも定期的に交換しておく
オイルエレメントとは、エンジンオイルをろ過することによって、中に含まれる汚れを取り除くフィルターのことです。
オイルエレメントを交換しないと、フィルターに目詰まりが発生し、オイルがうまく循環できなくなってしまいます。
オイルが循環しないと、エンジンの焼き付きが起こったり、燃費が悪くなってしまうので、定期的に交換する必要があります。
オイルエレメント交換のタイミングは、車種にもよりますが2万キロごとに交換するのが良いとされています。
定期的にエレメントを交換してこなかったクルマは、エンジン内部の汚れや金属粉による摩耗など、エンジンが劣化していることが考えられます。
適切な時期にオイルエレメントを交換しておけば、査定の際にプラス評価してもらえます。
タイミングベルトの交換
タイミングベルトとは、エンジンに使われている部品の事で、イグニッション(点火)やバルブ開閉などのタイミングに関わる部品です。
このタイミングベルトは、走行距離10万キロを目安に交換することになっています。
もしもタイミングベルトが切れてしまうと、クルマが動かなくなってしまいます。
最近のクルマは、タイミングベルトの代わりにタイミングチェーンが使われることが多くなりました。
タイミングチェーンの交換目安は、約30万キロ。
タイミングベルトとタイミングチェーンのどちらが使われているか確認した上で、査定前に交換しておくと査定額がプラスになる可能性が高いでしょう。
キリの良い走行距離を意識する
中古車の販売価格は、走行距離が3万キロ5万キロ10万キロを超えると下がる傾向にあります。
車種・グレード・年式が同じ中古車で、走行距離が4.1万キロのクルマと4.7万キロのクルマ、5.3万キロのクルマがあったとします。
走行距離の差は、それぞれ6千キロです。この場合、4.1万キロのクルマと4.7万キロのクルマは、ほぼ同じ価格で販売されていると思っていいでしょう。
5.3万キロのクルマのみ、価格が下げられている場合がほとんど。
キリの良い「5万」「10万」といった数字に、人は敏感です。
でも、5万キロや10万キロというキリの良い数字を超えたからと言って、すぐにクルマが壊れるわけではありません。
日々のメンテナンスがしっかりしていれば、何年も乗り続けることだってできます。
「走行距離5万キロを超えた中古車は、価格が下がる」
という中古車業界の暗黙のルールを逆手に取れば、中古車をお得に売却することができるかもしれません。
下取りに出さない
新しいクルマに乗り換える場合、ディーラーに下取りに出しても、過走行車だと価格が付かない場合が多くあります。
そこでおすすめなのが、中古車買取業者や廃車買取専門業者に査定を依頼することです。
過走行車の場合、どうしても安く買いたたかれてしまいがちですが、複数の業者から見積を取れば、一番高く買い取ってくれる業者に売却することができます。
これを「相見積もり」と言いますが、複数の買取業者を訪問して相見積もりを取ろうとすると、手間や時間がかかってしまいます。
でも、車一括査定サイトを利用すれば、簡単に相見積もりを取ることが可能。
車一括査定サイトとは、インターネット上で愛車の情報を入力するだけで、複数の業者に査定を依頼することができるサービスです。
無料で概算見積を出してもらえるので、高く買い取ってくれそうな業者とのみ、交渉を進めることができます。
おすすめの車一括査定サイト
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営業電話がかかってくることは無く、査定は提携ガソリンスタンドか自宅で1回のみ。
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全国にある約550店舗を中心とした、約18000のネットワークを活用した車買取査定サイト。
買い取られたクルマは、全国のガリバーやオークション、海外店舗で販売されます。
累計販売台数は100万台以上。
豊富な実績をもとに、適正な査定金額を提示してくれます。
\あなたの愛車は今いくら?/
さいごに
多走行車や過走行車でも、クルマの状態が良ければ高額で買い取ってもらえる可能性はあります。
売りたいクルマの車種や状態に合わせて査定を依頼する業者を選べば、多走行車や過走行車でも高値で売れる可能性は高くなります。
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