定期的に洗車はするけれど、エンジンルームまで点検しているという人は少ないのではないでしょうか?
エンジンルームは、車を動かすためのさまざまな装置がぎっしりと詰まっている部分。
定期的にエンジンルームを点検しておくことで、故障を未然に防いで車を長持ちさせることができます。
エンジンルームの点検ポイントは5つ。
- エンジンオイル
- ウォッシャー液
- 冷却水
- バッテリー
- ブレーキ液
をチェックすることです。
これらは全て目で見て確認することができるので、車の構造に詳しくなくても簡単に点検できます。
今回は、エンジンルーム内の点検方法について詳しく解説します。
初心者でも簡単にできる、エンジンルームの日常点検5つのチェック項目
まずはボンネットの開け方を理解する
- エンジンオイルの量
- ウォッシャー液の量
- 冷却水の量
- バッテリー液の量
- ブレーキ液の量
という5つのポイントをチェックするためには、まずボンネットを開けなければいけません。
ボンネットは普段ロックがかかっているので、そのままでは開きません。
車種によって若干異なりますが、ボンネットを開けるためには運転席のダッシュボード周辺にある「ボンネットオープナー」を操作します。
ボンネットオープナーを操作すると「ボン」という音と共に、ボンネットが少し浮き上がった状態になります。
ボンネットのロックははずれましたが、まだこの状態ではボンネットは開きません。
車の正面に周り、ボンネットとボディの隙間に搭載された「ボンネット解除レバー」を操作しながら、ボンネットを持ち上げます。
ボンネット解除レバーの操作方法は、車種によって異なります。
上に引き上げるものもあれば、左右どちらかに向かって押すタイプもあります。
レバーを操作してボンネットの二重ロックを解除したら、ボンネットは開きます。
ボンネットを持ち上げたら、ボンネットの裏側に用意されているステーで固定します。
一部の高級車には、ダンパーがステーの代わりに設けられている場合があります。
ボンネットを開いて固定できたら、いよいよエンジンルームの点検が始まります。
エンジンオイルを点検する
エンジンオイルのチェック項目は
- 量
- 汚れ具合
の2点です。
エンジンオイルの量が少なすぎたり、劣化したオイルを使い続けていると
- エンジンの焼き付き
- 燃費の悪化
といったトラブルが起きる可能性があります。
エンジンオイルを点検するには、エンジン付近にあるレベルゲージを引き抜きます。
この時、エンジンは止めた状態で行ってください。
抜き取ったらいったんゲージに付着しているオイルをふき取ります。
そしてもう一度、ゲージをいっぱい挿し込みましょう。
再びゲージを抜き取って、オイルがどこに付着しているか確認します。
通常ゲージにはLとHという刻印があるかと思います。
このLとHの間にオイルが来ているようであれば、問題ありません。
レベルゲージを元に挿し込んでおしまいです。
範囲内にない場合、必要に応じてエンジンオイルを新たに補充しましょう。
エンジンオイルが適量入っていないとエンジンが破損する可能性があります。
ウォッシャー液を点検する
ウォッシャー液のチェック項目は、
- 量
です。
ウォッシャー液が入っているのは、半透明プラスチックでできたウォッシャータンク。
冷却水用のタンクと似ているので、間違えないように注意してください。
ウォッシャータンクを見て、ウォッシャー液がどの程度入っているのか確認します。
タンク内に半分以上ウォッシャー液が入っていれば、問題ありません。
半分以下になっている場合は、新しいウォッシャー液を補充します。
冷却水を点検する
冷却水のチェック項目は
- 量
です。
冷却水は、半透明のプラスチック容器に入っています。
キャップ部分に
「冷却水」
「COOLANT」
といった文字が書かれているはず。
タンク側面には目印があるので、その間まで冷却水が入っていれば問題ありません。
もしも冷却水の量が少なくなっている場合は、ラジエーターもしくはラジエーターホースから液漏れしている可能性があります。
その場合はカー用品店で売っている冷却水専用液を補充するよりも、ディーラーや整備工場で点検してもらうのがおすすめです。
バッテリーを点検する
バッテリーのチェック項目は
- バッテリー液の量
- 電圧
の2点です。
四角形のパーツで、大きな端子が2つ付いているのがバッテリー。
バッテリー液の確認方法は、バッテリーの側面に書かれた「UPPER」「LOWER」という文字の間に液面が来ているかどうかを確認します。
もしもLOWERよりも下の位置であれば、バッテリーの液量が足りないということ。
バッテリー液を補充して、適切な位置に来るまで調整します。
最近のバッテリーには、液面が見えず、インジケーターで確認するタイプもあります。
インジケーターもない場合は、セルのキャップを外し、懐中電灯などで中を照らして液面を確認します。
バッテリー液は腐食性が強いので、体、衣服、車体などに付着しないよう注意しましょう。
余裕があれば、電圧も調べておくのがおすすめ。
電圧計を使って、バッテリーの電圧を測定します。
エンジンが停止している状態で10ボルト以下になっていると、バッテリーが弱まってきている可能性があります。
ブレーキオイルを点検する
ブレーキ液のチェック項目は、
- 量
です。
ブレーキリザーバータンクには「MAX」「MIN」という表記が入っています。
この間にブレーキオイルの液面が収まっていれば問題ありません。
もしも液面がMINよりも下にある場合、ブレーキ系統のいずれかで液漏れを起こしている可能性があります。
自分で修理するのは難しいので、ディーラーや整備工場に相談しましょう。
さいごに
エンジンルームは、車を動かすためのさまざまな装置がぎっしりと詰まっている部分。
定期的にエンジンルームを点検しておくことで、故障を未然に防いで車を長持ちさせることができます。
エンジンルームの点検ポイントは5つ。
- エンジンオイル
- ウォッシャー液
- 冷却水
- バッテリー
- ブレーキ液
をチェックすることです。
これらは全て目で見て確認することができるので、車の構造に詳しくなくても簡単に点検できます。
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