そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、愛車を長持ちさせるための日常メンテナンスのポイントが分かります。
クルマのメンテナンスというと、なんだか難しくて面倒なものという印象を持つ人も多いのではないでしょうか?
オイル交換やバッテリー交換といった、初心者には敷居の高いメンテナンスについては、プロに任せるのがおすすめ。
普段から故障しそうな箇所がないかチェックしておくだけでも、立派なメンテナンスです。
自分で簡単にできる消耗品の交換などを定期的にしておくだけで、車検にかかる費用を抑えることができ、愛車を長持ちさせることができます。
では、普段どんなメンテナンスをしておけば良いのでしょうか?
今回は、初心者でも簡単にできるクルマの日常メンテナンス項目について、詳しく解説します。
クルマの日常メンテナンス推奨項目
普段からまめにメンテナンスされているクルマは、寿命が延びる確率が高くなります。
初心者でも簡単にチェックできるメンテナンス項目として
洗車 | 月に1度を目安に |
タイヤの空気圧 | 月に1度を目安に |
ウィンドウォッシャー液の補充 | 2か月に1度を目安に |
オイル交換 | 半年に1度を目安に |
オイルエレメント交換 | オイル交換2回に1回を目安に |
ワイパーゴム | 1年ごとの交換を目安に |
エアコンフィルター | 1年ごとの交換を目安に |
バッテリー | 2年ごとの交換を目安に |
ライト類 | 3年ごとの交換を目安に |
タイヤの溝 | 4年ごとの交換を目安に |
といったものが挙げられます。
それぞれ詳しく見ていきます。
メンテナンスの基本「洗車」
理想の頻度 | 月に1回以上 |
必要時間 | 10分~30分程度 |
費用 | 洗車場で自分で洗えば500円程度。ガソリンスタンドでスタッフに依頼すれば1000円程度から。 |
洗車は、メンテナンスの基本です。
洗車をすることで、愛車の状態に気づけることはたくさんあります。
たとえば、飛び石キズが付きやすいフロントバンパーや、鍵や爪で擦りキズが付きやすいドアノブ部分など、クルマにはダメージを受けやすい場所があります。
こうした箇所にできたキズは、放置していると腐食してサビになってしまうことがあります。
まめに洗車しておくことで、塗装面のキズを早めに見つけることができ、サビができるのを防ぐことができます。
【洗車のコツ】カーシャンプーを使う
洗車では、水洗いよりもカーシャンプーを使うのがおすすめ。
水だけでは落とせない汚れを、しっかり落とすことができます。
市販のカーシャンプーを使う際のコツは、洗い終わった後たっぷりの水で泡を洗い流すこと。
カーシャンプーが残ると、シミになってしまうことがあります。
【洗車のコツ】キズが目立つ場合は研磨剤や専用ケミカル剤を使う
ボディのキズが目立つ場合は、研磨剤(コンパウンド)や専用ケミカル剤を使うのがおすすめ。
塗装の下地が目立つような大きなキズの場合は、タッチアップペンやスプレー塗装を使うのもいいかもしれません。
【洗車のコツ】しっかり拭き上げる
洗車後、ボディに水滴が付いたままだと、白い輪のような汚れが残ることがあります。
これは、水道水に含まれているミネラル分が、蒸発せずに残ってしまうから。
長い間放置していると、塗装面が痛む原因となります。
洗車後は、しっかりと水滴を拭き上げておく必要があります。
【洗車のコツ】内装のメンテナンスも忘れずに
エアコンの吹き出し口など、ホコリが溜まりやすい箇所は意識して掃除しておきます。
シートやメーターパネル類などは、基本的に水拭きでも構いませんが、専用のクリーナーグッズを利用すれば驚くほど汚れが落ちます。
また、フロアマットは泥汚れや食べこぼしなどのゴミが溜まりやすいパーツ。
掃除機を使ったり、専用のマット洗い機で水洗いするのがおすすめです。
タイヤの空気は自然に抜けていくもの
理想のチェック頻度 | 月に1回以上 |
必要時間 | 5分 |
費用 | 基本的に無料 |
タイヤの空気は、少しずつ抜けていきます。
空気圧が減ってくると
- 燃費が悪くなる
- ブレーキが効きにくくなる
- カーブを曲がる際に安定しない
といった問題が出てきます。
反対に、空気圧が高すぎると
- タイヤの中央の溝が減りやすくなる(偏摩耗)
- 段差で跳ねやすくなる
といった問題が起きやすくなります。
タイヤの適正空気圧は、運転席のドア付近にシールが貼られていることが多いので、定期的に適正値に調整する必要があります。
ガソリンスタンドに行けば、無料で空気圧をチェックしてくれます。
ウインドウォッシャー液の残量をチェック
理想のチェック頻度 | 2か月に1度 |
必要時間 | 5分 |
費用 | 300円程度 |
フロントガラスの汚れ落としに役立つのが、ウィンドウォッシャー液。
ワイパーを動かすだけでは落とせない、さまざまな汚れを落とすことができます。
ウィンドウォッシャー液を使う機会が多い場合、気が付いたらウォッシャー液のタンクが空になっているということがあります。
また、めったに使う機会が無いという場合でも、ウォッシャー液は自然に蒸発してしまいます。
ボンネットを開ければ簡単にチェックできるので、定期的に残量を確認しておくのがおすすめです。
【ウォッシャー液補充のコツ】水を補充しない
意外と多いのが、ウィンドウォッシャー液の代わりに水道水を補充してしまうこと。
水道水には消毒用の塩素が含まれているので、ウォッシャー液の吹き出し口が詰まってしまう恐れがあります。
また、ウォッシャー液には凍結防止成分が含まれていますが、水道水は氷点下になると凍ってしまいます。
冬場に凍り付いて、ウィンドウォッシャーが使えなくなったり、タンクが破損してしまう可能性があるので、ウィンドウォッシャー液の代わりに水道水を補充するのは絶対に避けるべきです。
【ウォッシャー液補充のコツ】違う種類を混ぜない
異なる種類のウォッシャー液を入れると、詰まりの原因になることがあります。
たとえば、撥水タイプのウォッシャー液と、油膜除去タイプのウォッシャー液は、相反する効果を持っているものもあります。
異なる種類のウォッシャー液を使う場合は、一度タンクの中を空にしてから補充するのがおすすめです。
クルマを長持ちさせたければ、定期的なオイル交換は必須
理想のチェック頻度 | 半年に1度 |
必要時間 | 20分程度 |
費用 | 2000円以上(車種による) |
クルマを長持ちさせたいと思ったら、定期的なオイル交換は必須です。
エンジンオイルは、5つの重要な役割を持っています。
潤滑作用 | エンジン各部の摩擦を減らし焼きつきや磨耗を防ぐ |
密封作用 | ピストンとシリンダーの隙間を塞ぎ、エネルギーのロスを防ぐ |
防錆作用 | 燃焼によって発生する水や酸が引き起こすサビを防ぐ |
洗浄作用 | 燃焼時に生じるススや不純物を洗い流し、エンジン内部を綺麗に保つ |
冷却作用 | エンジン各部を冷却し、焼きつきや破損を防ぐ |
普段あまりクルマに乗らなかったとしても、エンジンオイルは時間とともに劣化するもの。
できれば30000キロから50000キロを目安に交換するのが良いと言われていますが、最低でも半年に1度は交換するのがおすすめです。
また、最近のエンジンオイルは性能が良いものも増えてきています。
自動車メーカーが交換を推奨する距離や、エンジンオイルの種類に合わせて定期的に交換する必要があります。
【オイル交換のコツ】整備工場やカーショップに依頼するのがおすすめ
オイル交換を自分でやろうと思ったら、専用の工具を用意したり廃油を処理する必要があります。
また、クルマの下にもぐってドレンボルト(オイルタンクの栓)を外すのも、危険を伴う作業です。
オイル交換は、ディーラーや整備工場、カー用品店などに依頼するのがおすすめです。
オイルエレメントは、オイル交換2回に1回を目安に交換する
理想のチェック頻度 | オイル交換2回につき1回 |
必要時間 | 20分程度 |
費用 | 2000円以上(車種による) |
オイルエレメントとは、オイルをろ過するためのフィルターのことです。
オイルがエレメントを通る際に、汚れを取り除く効果があります。
オイルエレメントが汚れたまま使い続けると、エンジンオイルが汚れて、最悪の場合エンジンが焼き付いてしまうこともあります。
そのため、オイルエレメントは定期的に交換する必要があります。
オイル交換2回に1回の取り換えが目安です。
ワイパーゴムの寿命は1年
理想のチェック頻度 | 1年に1度 |
必要時間 | 5分 |
費用 | 2000円程度 |
ワイパーのゴムは消耗品です。
時間が経つにつれてゴムが劣化し、フロントガラスの雨水がキレイに拭き取れなくなってきます。
ワイパーは、「ブレード」と「ゴム」の2つのパーツでできています。
重要なのは、フロントガラスに当たる「ゴム」部分。
紫外線などで劣化すると、硬くなったり避けたりすることがあります。
ワイパーを交換する場合、車種によってワイパーゴムだけを交換できるものとブレードごと交換する必要があるので、必要な部分を購入して付け替えます。
ワイパーゴムだけであれば、カー用品店で購入できるので簡単に交換が可能。
劣化したまま使い続けると、最悪の場合フロントガラスにキズが付いてしまう可能性があるので、定期的に交換しておく必要があります。
エアコンから異臭がしはじめたら、エアコンフィルターを交換する
理想のチェック頻度 | 1年に1度 |
必要時間 | 20分程度 |
費用 | 5000円程度 |
エアコンから嫌なニオイが発生し始めたら、エアコンフィルターの汚れが原因かもしれません。
エアコンフィルターとは、クルマのエアコンを使用する際に、ホコリ・花粉・ゴミなどをキャッチするためのものです。
エアコンの風は、エアコンフィルターを通して車内に入ってきます。
そのため、エアコンフィルターにカビが生えていたり、汚れて雑菌がついていたりすると、車内にそのニオイが充満してしまいます。
エアコンフィルターも消耗品なので、1年に1回を目安に定期的に交換するのがおすすめです。
クルマの取扱説明書には、エアコンフィルターの交換方法が記載されています。
交換品を用意することができれば、自分で交換することもできますが、車種によっては専用工具が必要になる場合があります。
ディーラーや整備工場、カー用品店などに依頼するのが安心です。
バッテリーにも寿命がある
理想のチェック頻度 | 2~3年ごとの交換 |
必要時間 | 20分程度 |
費用 | 10000万円程度~(車種による) |
バッテリーは、クルマのエンジンをかけるのに必要な部品です。
ほかにも、クルマに搭載されている電装品を動かすのための電気を供給する、重要なパーツです。
バッテリーにも寿命があるため、
- エンジンのかかりが悪くなってきた
- パワーウインドウの動きが即なってきた
- クラクションの音が弱い
- エンジンの回転数によって、ヘッドライトが明るくなったり暗くなったりする
といった症状が現れたら、バッテリーが弱ってきている可能性があります。
ボンネットを開けてバッテリーをチェックして、
- バッテリーが膨張している
- バッテリーの表面が湿っている
- バッテリー液が減っている
このような状況だったら、早めにバッテリーを交換しましょう。
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ライト類の電球が切れたら即交換する
理想のチェック頻度 | 2~3年ごとの交換 |
必要時間 | 20分程度 |
費用 | 2000円~(車種による) |
クルマに搭載されているライト類は
ヘッドライト | 夜間の前方視界を確保するためのもの |
テールランプ | 後続車へのブレーキ減速を注意するもの |
ウィンカー | 進路を変更するための合図 |
バックランプ | 後退の合図 |
ナンバープレートランプ | ナンバープレートを見やすくるためのもの |
などがあります。
こうしたライト類がつかないと、自分だけではなく周囲のクルマやバイク・歩行者にも危険です。
ライト類が切れた状態で走行するのは、道路交通法違反。
もしも切れてしまった場合は、すぐに交換する必要があります。
タイヤにスリップサインが出たら交換のタイミング
理想のチェック頻度 | 4年ごとの交換が目安 |
必要時間 | 30分程度 |
費用 | 50000円~(車種による) |
新品のタイヤには、溝が8ミリ程度あります。
タイヤの性能が落ちはじめるのが、溝が3ミリ程度になった頃。
濡れた路面でのグリップ力が落ちてきます。
そして溝が1.6ミリ以下になると、スリップサインが見えて交換のタイミングとなります。
タイヤは、「走る」「曲がる」「止まる」といったクルマの動作をコントロールする重要なパーツです。
普段から
- タイヤの溝は残っているか
- 側面にヒビ割れがないか
- クギなどの異物が刺さっていないか
といったことを定期的にチェックしておく必要があります。
タイヤの不具合は、重大事故につながる可能性があります。
さいごに
最近のクルマは非常に性能が良いので、めったなことで故障したり壊れたりしません。
それでも、普段からメンテナンスを怠っていると、クルマの寿命が短くなったり、車検の際に高額な修理費用が掛かってしまう場合があります。
突然の故障やトラブルを防ぐためにも、日頃から点検・メンテナンスをしておくことをおすすめします。
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