トラブルに巻き込まれたりしないの?
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、カーシェアリングのメリットとデメリットが分かります。
我が家では1台クルマを所有していますが、かなりの頻度でカーシェアを利用しています。
クルマを持っているのに、カーシェアを利用する主な目的は
- 子供の習い事などの送迎
- 遠方に出張した際、駅から取引先までの移動手段
- 旅先で観光地を訪問するための移動手段
など。
レンタカーとは違った特徴を持つカーシェアリング。
今回は、10年以上カーシェアを利用してきて感じた、カーシェアのメリットとデメリットについて詳しく解説します。
カーシェアとはどんなサービスなのか
カーシェアとは、自動車を共同利用するサービスのことです。
事前に会員登録しておけば、ステーションと呼ばれる駐車場に置かれたクルマを利用することができます。
ステーションは全国にあり、利用の際は専用のICカードなどでドアを解錠し、車内に保管されたキーを使ってエンジンを始動して使います。
返却する際は、クルマが元あった場所に戻し、ICカードなどでドアを施錠します。
カーシェアはレンタカーと違い、利用したい場所にスタッフがいません。
無人でクルマを借りたり返却できるため、24時間利用可能です。
また、レンタカーは6時間、12時間といった期間で契約する必要がありますが、カーシェアの場合は15分単位で借りることができるサービスもあります。
レンタカーと比べると、手軽にクルマを利用できるのがカーシェアの魅力と言えます。
10年以上利用してみて感じた、カーシェアのメリット
我が家では1台クルマを所有していますが、カーシェアも10年以上利用し続けています。
私がカーシェアを利用する一番の目的は、いろんなクルマを運転したいから。
実用性というよりも、運転を楽しみたいからというのが大きな理由ですね。
もちろんそれ以外にも、旅行の目的地や出張先の近くの駅まで新幹線で移動し、そこからはカーシェアを利用して移動するためにも使っています。
10年以上カーシェアを利用してみて感じたメリットは
- いろんなクルマを運転できる
- ステーション数が豊富だから、好きな場所で借りることができる
- パソコンやスマホで簡単に予約できる
- 24時間好きな時間に利用できる
- 短時間の利用であればレンタカーより割安
- クルマの維持費が必要ない
- 直前までキャンセル料がかからない
といったものがありました。
それぞれ詳しく解説します。
いろんなクルマを運転できる
クルマに使えるお金は、誰だって限られているはず。
そのため、スポーツカーなど、趣味性の高いクルマほど所有するのは難しくなってきます。
でも、カーシェアを利用すれば、いろんなクルマを運転することができるんです。
コンパクトカーやセダンだけでなく、ミニバンやオープンカーなど、カーシェアサービスによってはさまざまな車種が用意されています。
たとえば、2シーターオープンカーのマツダ・ロードスターも、カーシェアで利用できるんです。
- 「クルマの運転が好き」
- 「いろんなクルマを運転してみたい」
という人は、カーシェアを利用することでさまざまなクルマを運転することができます。
少ない予算でいろんなクルマを運転できるというのは、クルマ好きにはたまらなく魅力的なサービスだと思いますよ。
ステーション数が豊富だから、好きな場所で借りることができる
カーシェアのステーションは、駅前や住宅街などを中心に設置されています。
特に、新幹線が停まる駅や地域の主要な駅には、必ずと言っていいほどカーシェアのステーションが用意されています。
- 「出張で交通費を安く抑えたいから、タクシーではなくカーシェアを利用する」
- 「家族や友人との旅行で、駅からは8人乗りのミニバンで移動したい」
- 「雨の日は、子供を塾までクルマで送迎したい」
など、さまざまな用途で使うことができます。
全国のステーションに用意されているクルマは、全て自分が使えるクルマです。
旅先や出張先で借りるもよし、自宅近くで借りるもよし。
必要な時だけ必要な用途のクルマを好きな場所で借りることができるのが、カーシェアの魅力です。
パソコンやスマホで簡単に予約できる
さまざまなカーシェアサービスがありますが、全てのサービスでネット予約が可能です。
借りたいステーションを検索し、借りたい車種と時間を入力すれば、簡単に予約ができます。
タイムズカーシェアの場合、住所や駅名からステーションを検索すれば、
借りたい時間に空いているクルマの車種やステーションの場所が一覧で表示されます。
一覧の中から、好みの車種やステーションを簡単に選べます。
24時間好きな時間に利用できる
レンタカーを利用する場合、店舗が閉まっている深夜や早朝は、クルマを借りたり返したりすることはできません。
でも、カーシェアの場合は店舗がありません。
ステーションは24時間利用可能なため、パソコンやスマホを使えばいつでも利用することができます。
予約手続きから返却まで、カーシェアサービスのスタッフと一度も会わずに手続きを済ませることができるんです。
深夜に病院に行かなければいけなくなったときなど、不測の事態にも気軽に利用できるのが魅力です。
短時間の利用であればレンタカーより割安
レンタカーの場合、最低でも6時間単位でしかクルマを借りれない場合が多いようです。
でも、カーシェアは10分や15分単位で利用できます。
当然、料金は利用時間単位で設定されているので、短時間の利用であればレンタカーを借りるよりも断然割安になります。
ちょっとした買い物や送迎など、普段使いに利用しやすいのがカーシェアの魅力です。
クルマの維持費が必要ない
クルマを所有しようと思ったら、車両本体代金以外にも
- ガソリン代
- 駐車場代
- 保険代
- 車検代
など、さまざまな費用が掛かってきます。
でも、カーシェアの場合は必要ありません。
たとえば、ガソリン代についてはカーシェア利用基本料金に含まれています。
もしも利用中にガソリンが少なくなってきたら、車内に用意されている給油カードでガソリンを入れるだけ。
もちろん、ガソリン代はカーシェアサービス提供会社持ちです。
利用中にガソリンを給油した場合は、15分間の利用料が無料になったり、クーポン券が還元されるなどのサービスが用意されています。
注意したいのは、6時間以上利用する場合は、距離ごとの追加料金がかかる設定になっているということ。
レンタカーを借りた場合は、必ずガソリンを満タンにして返却する必要がありますが、カーシェアの場合は必ずしもガソリンを満タンにする必要が無いのは大きなメリットです。
直前までキャンセル料がかからない
カーシェアを利用する場合は、パソコンやスマホを使って予約します。
事前にカーシェアを予約していても、急に予定が変わってキャンセルしなければならないこともあるかもしれません。
そんなときでも、直前までキャンセル料がかからないのがカーシェアの魅力です。
たとえば、タイムズカーシェアの場合、予約のキャンセルは利用開始時間の1分前まで可能です。
1分前までにキャンセル手続きをすれば、キャンセル料はかかりません。
ほかにも、オリックスカーシェアの場合は利用開始時間の1時間前までキャンセルが可能になっています。
レンタカーに比べて、利用開始時間の直前までキャンセル料がかからないのが、カーシェアの魅力です。
10年以上利用してみて感じた、カーシェアのデメリット
とても便利なカーシェアですが、利用していると気になる部分もあります。
- 使用しない月でも会費が発生する
- 必ず予約が取れるとは限らない
- 乗り捨てできない
- ステーションが突然閉鎖されることがある
- キズや汚れ、ニオイが気になるクルマもある
- 毎回ドライビングポジションを調整しなければならない
- 基本的にペットは不可
- 利用時間によってはレンタカーの方が安くつく
それぞれ詳しく解説します。
使用しない月でも会費が発生する
カーシェアを利用するには、各サービスの会員登録をし、月額料金を支払わなければならないのが一般的です。
そのため、カーシェアを一度も利用しない月があったとしても、その月の月額料金は発生します。
2017年までは、こうした月額料金の発生するカーシェアサービスしかありませんでした。
しかし2018年になってから、カレコやdカーシェアなどが月額料金のかからないプランを提供しはじめています。
利用できるエリアは限定されていますが、月額料金をかけずにカーシェアを利用したい場合は、カレコやdカーシェアに登録しておくのがおすすめです。
必ず予約が取れるとは限らない
24時間好きなタイミングで利用できるカーシェアですが、いつでも予約が取れるとは限りません。
特に、週末や大型連休のタイミングになると、予約が取りにくくなるステーションもあります。
対策としては、
- 予定がわかっている場合は早めに予約を入れておく
- 複数のカーシェアリング会員になっておき、使い分ける
- 利用するステーションの場所を変える
といった方法が考えられます。
月額料金がかからないプランを提供しているカーシェアサービスもあるので、念のために複数のカーシェアリングに登録しておけば、希望の時間に予約できる可能性が高くなります。
乗り捨てできない
カーシェアでは基本的に出発地点とは違うステーションへクルマを返却することはできません。
借りた場所に、きちんと戻す必要があるのです。
カーシェアは、短時間・短距離の利用を想定したサービス内容になっています。
長距離移動や遠い場所で乗り捨てたい場合は、レンタカーを利用する方が断然便利です。
ステーションが突然閉鎖されることがある
カーシェアを利用するためのステーションは、コインパーキングの一部に設置されている場合が多くあります。
ステーションの土地の所有者が、その土地を別な用途に使うことにしたら、当然ステーションは閉鎖になってしまいます。
たとえばタイムズの場合は、土地の所有者からの解約通知は、1か月前でも良いと決められています。
そのため、ある日突然カーシェアステーションが無くなっている、なんてこともあるかもしれません。
キズや汚れ、ニオイが気になるクルマもある
レンタカーの場合、毎回必ずキレイに洗車された状態で貸し出されます。
でもカーシェアの場合、必ずしも外装・内装がキレイだとは限りません。
たまたまマナーの悪い利用者が事前に乗っていたら、車内にゴミが残っていることもあるかもしれません。
また、雨が降った後はフロアマットが泥で汚れていることも考えられます。
カーシェアの車内には、必ず掃除用キットが常備されています。
次に使う人のためにも、汚れたらキレイにして返却するのがマナーです。
基本的に、週に1回程度は各カーシェア会社のスタッフがメンテナンスと清掃をしています。
あまりにも汚れがひどかったり、キズやヘコミなどが気になる状態のクルマだった場合は、コールセンターに連絡すれば代わりのクルマを提案してもらえます。
毎回ドライビングポジションを調整しなければならない
レンタカーを利用する場合も同じですが、カーシェアの場合も毎回ドライビングポジションを設定しなおす必要があります。
具体的には
- シートの位置
- ルームミラー
- サイドミラー
- ステアリングの高さ
- カーナビの設定
などです。
こうした設定のために、カーシェアサービスによっては最初の10分程度が無料となっているものもあります。
基本的にペットは不可
2019年現在、どのカーシェアサービスでもペットを乗せることは禁止されています。
車内に残るニオイや、アレルギーの問題によるものだと思います。
ほかにも、喫煙に関しても全面的に禁止。
電子タバコも基本的にNGです。
ただし唯一、オリックスカーシェアのみが、アイコス専用車両というものを用意しています。
カーシェアは、不特定多数の人とクルマをシェアするサービスなので、誰もが快適に利用するためには必要なことなのかもしれません。
利用時間によってはレンタカーの方が安くつく
カーシェアは、比較的短時間の利用を前提としてサービス内容が設定されています。
そのため、12時間を超えるような長時間の利用や、走行距離100キロを超えるような長距離の利用の場合は、レンタカーの方が安くつきます。
「公共交通機関を使わず、1泊2日で遠方に旅行に行く」といった場合は、カーシェアよりもレンタカーを利用する方がお得です。
さいごに
カーシェアをうまく使いこなせば、クルマを所有したりレンタカーを使うよりもコストを抑えることができます。
うまくカーシェアを活用することで、行動範囲が広がったりさまざまな車種の運転を楽しむことも可能。
必ずしも自家用車を持たなくても生活に困らない、都市部に住んでいる人にもおすすめのサービスです。
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