クルマを長持ちさせるためには、どうすればいいの?
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、クルマの寿命を延ばすためのポイントが分かります。
- 「普段愛車のメンテナンスなんてしないけれど、調子がいいから問題ない」
- 「最近のクルマは頑丈につくられているから、少々乱暴に扱っても壊れたりしない」
なんて思っていませんか?
クルマは何万点もの部品が集まってできている機械です。
少しくらい荒っぽい運転をした程度では壊れないようにつくられていますが、変な方向に力を入れ続けるなど、部品に想定外の負荷がかかるような運転を続けていると、寿命が縮んでしまうことがあります。
もしかすると、普段の何気ないメンテナンス方法や運転動作が、愛車の寿命を縮める原因になっているかもしれません。
そこで今回は、クルマの寿命を延ばすために押さえておきたい、6つのポイントを解説します。
定期的なメンテナンスを怠っていないか
クルマに長く乗りたいと思ったら、定期的なメンテナンスを心がけておくのが大切です。
洗車はもちろんのこと、タイヤの空気圧や溝の深さも定期的にチェックしておくのがおすすめ。
また、忘れてはならないのがエンジンオイルの交換です。
走行距離が短くても、エンジンオイルは時間とともに必ず劣化します。
できれば3000kmから5000㎞程度を目安に交換するのが良いとされてきました。
最近は性能の良いエンジンオイルも増えてきていますので、自動車メーカーが交換を推奨する距離や、エンジンオイルの種類に合わせて定期的に交換するのがおすすめです。
クルマを長期間放置していないか
「忙しくてクルマに乗る機会が少ない」
という日が続くと、エンジンやバッテリーにあまり良いとは言えません。
特にバッテリーは、基本的に常に放電しているもの。
そのため、エンジンをかけてクルマを動かさないと、バッテリーが充電されないんです。
気温や電気系統の使用量などにもよりますが、半年以上エンジンを動かさなかった車の場合、高確率でバッテリーが上がってしまうことがあります。
また、長期間クルマを動かさないのは、エンジンにとっても好ましくない状態です。
クルマを動かさないと、エンジンオイルやグリースが潤滑しません。
そのため、始動時に部品が傷ついてしまったり、エンジンがうまく回転しなくなることが考えられます。
クルマは長期間放置せず、定期的に動かしておくのがおすすめ。
もしも長期間クルマに乗らないことが分かっている場合は、バッテリーを取り外しておきましょう。
まめに洗車やワックスして、美しい塗装をキープしているか
毎日忙しいと、なかなか洗車する時間が取れないかもしれません。
また、洗車はできても、ワックスやコーティングをする時間はないという人も多いのではないでしょうか。
以前に比べると塗装の技術は上がってきたので、洗車やワックスをしなくてもある程度のボディの輝きは保てます。
でも、まめに洗車やワックスをしているクルマと比べると、美しさは格段に劣ります。
特にワックスやコーティングには、ボディに艶を与えると同時に塗装を守るという役割があります。
そのため、洗車やワックスをまめにしてきたクルマは、そうでないクルマに比べて塗装の劣化が少なくなります。
「急」の付く操作をしていないか
急発進すると、エンジンや駆動系に大きな負担がかかります。
また、急ブレーキはタイヤやブレーキに大きな負担がかかる動作。
こうした「急」の付く操作を繰り返していると、車両全体に大きな負荷がかかり続け、故障の原因となります。
また、「急」の付く操作は燃費が悪くなる原因でもあります。
月々のガソリン代を節約するという意味でも、「急」の付く操作は控えるべきです。
ハンドルを据え切りしていないか
ハンドルの据え切りとは、停車した状態でハンドルを回すことです。
停車状態でハンドルを動かすと、ステアリング機構に大きな負担がかかってしまいます。
基本的に、パワーステアリング搭載車の場合、据え切しても問題ないように設計されています。
それでも、ステアリングやタイヤなどに大きな負担がかかっているのは間違いありません。
ギアを「P」レンジに入れるのは、サイドブレーキを引く前?それとも後?
オートマ車の場合、停車する際はギアを「P」レンジに入れることになります。
「P」レンジに入れると、金属の爪でギアがロックされます。
そのため、坂道などでサイドブレーキを使わず、「P」レンジだけで停車してしまうと、金属の爪部分に大きな負担がかかってしまうんです。
最近のクルマは、コンパクトカーでも1トン以上するものがほとんど。
そんな重い車体を、金属の爪とギアだけで支え続けようとすると、場合によっては爪が折れてしまう可能性があります。
反対に、爪がギアに噛みこんでしまい、外れなくなる危険性もあります。
オートマ車を停車させる際は
- ブレーキペダルを踏む
- サイドブレーキを引く
- ギアを「D」レンジから「P」レンジに入れる
という手順が、正しい操作方法。
反対に、オートマ車を動かす際は
- ブレーキペダルを踏む
- ギアを「P」レンジから「D」レンジに入れる
- サイドブレーキを解除する
という手順が正しい操作方法です。
さいごに
1台のクルマには、小さなネジなども含めると3万点以上の部品が使われています。
少しくらい荒っぽい運転をした程度では壊れないように設計されていますが、変な方向に力を入れ続けるなど、部品に想定外の負荷がかかるような運転を続けていると、寿命が縮んでしまうことがあります。
正しいメンテナンス方法や運転方法を知って実践すれば、愛車の寿命を延ばすことができます。
普段あまり気にすることがないポイントかもしれませんが、日々実践し続けているクルマとそうでない車では、数年後の状態に大きな差が出てきます。
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