そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、クルマの寿命や耐用年数が分かります。
長く同じ車を所有していると、故障やトラブルが起きることもあります。
そんなときは、
「そろそろ愛車の寿命が近づいてきたのかもしれない」
なんて思うことも多いはず。
また、中古車を購入する際も
- 「走行距離が多いけれど、エンジンは大丈夫だろうか」
- 「新車登録から何年も経っているけれど、果たしてあと何年乗れるんだろう」
なんて疑問に思うことがあるかもしれません。
一昔前は、車の寿命は7万キロや8万キロと言われていたこともありました。
でも、走行距離だけでクルマの寿命が決まるわけではありません。
果たして、クルマの寿命を知るためにはどうすればいいのでしょうか。
そこで今回は、クルマの寿命や耐用年数について詳しく解説します。
そもそもクルマの寿命とは?
「クルマの寿命」と言いますが、何をもって寿命と考えるのが良いでしょう?
クルマは機械なので、全ての部品は交換可能です。
フロントガラスが割れても交換することができますし、エンジンが動かなくなれば新しいものに載せ換えることだってできます。
部品さえ手に入れば、壊れた部品を交換し続けることで、半永久的にそのクルマに乗り続けることができるんです。
私も以前、旧車が好きでフィアット500や
日々のメンテナンスを心がけることで、何年も乗り続けることができました。
とはいえ、自動車メーカーは永久に全てのクルマの部品をつくり続けてはくれません。
そのため、いずれ部品が手に入らなくなると、修理をすることができなくなってしまいます。
また、たとえ修理できたとしても、パーツ代や修理代が高額になることが考えられます。
- 「修理したくても、部品が手に入らないから修理できない」
- 「修理代が高額で、どう考えても新しいクルマを買った方がお得だ」
など、そのクルマを維持するのが困難になったときにはじめて、クルマが寿命を迎えるかどうか決まります。
すなわちクルマの寿命とは、乗る人の判断で決まると言えます。
クルマを乗り換える目安とされている基準
日本では、
- 走行距離が10万km
- 新車登録から10年
こうしたクルマを所有していると、買い替えを勧められることがあります。
でも、走行距離10万㎞、新車登録から10年程度でクルマが走らなくなるわけではありません。
海外では、30万㎞以上走っているクルマも珍しくありません。
なぜ日本では、「走行距離10万㎞」「新車登録から10年」と言われているのでしょうか。
その理由は、メーカーの補償制度や重要部品の耐用年数にあります。
なぜ、走行距離10万kmが寿命と考えられているのか
日本では、車の寿命は10万kmくらいだと考えている人が多くいます。
でも、オイル交換などのメンテナンスをしっかり行っておけば、20万kmや30万kmでも乗り続けることはできます。
なぜ、10万kmが寿命と考えられているのでしょうか。
それには「部品の交換時期」や「自動車税の増額時期」「昔の車検制度」が関係しています。
10万kmを目安に、タイミングベルトを交換する必要がある
タイミングベルトとは、エンジンに使われている部品で、イグニッション(点火)やバルブ開閉などのタイミングに関わります。
このタイミングベルトは、走行距離10万kmを目安に交換することになっています。
もしもタイミングベルトが切れてしまうと、クルマが動かなくなってしまいます。
不具合が出る前に、交換しておかなければなりません。
このタイミングベルトの交換ですが、車種によって違いはありますが、大抵は10万円以上の費用がかかってしまいます。
そんな高額な費用を支払って交換するよりも、新しいクルマに乗り換えたいと思う人も多いため、タイミングベルトを交換することなく廃車にしてしまう場合もあります。
そのため、走行距離10万km程で寿命を迎えるクルマが多いんです。
最近は、タイミングベルトの代わりにタイミングチェーンが使われているクルマも増えています。
タイミングチェーンの交換目安は、約30万km。
定期的なメンテナンスがしっかり施されていれば、タイミングベルトのように高額な交換費用が必要ありません。
「クルマの寿命は走行距離10万km」と考えられている理由は、タイミングベルトなどの重要部品の交換時期が関係しているようです。
13年以上経過したクルマは、自動車税が増額される
クルマを所有している人は、毎年自動車税を支払わなければいけません。
ガソリン車とLPG車の場合、自動車税は新車登録から13年経つと税率が上がります。
ディーゼル車の場合は、11年目から税率は上がります。
増額される金額は、現在の税率の15%。
更に、自動車税だけでなく重量税もアップします。
こうした理由から、10年程度を目安に車を買い替える人が多くなります。
昔は毎年車検を受ける必要があった
日本の車検制度では、新車登録から3年後、以降は2年ごとに車検を受ける決まりになっています。
しかし、平成7年よりも以前は、登録から10年経ったクルマは毎年車検を受ける必要がありました。
当時のクルマは、最近のものよりも耐久性が低かったためです。
こうした昔の車検制度を知っている人は、「クルマの寿命は10年」という認識が今も残っているかもしれません。
クルマの寿命を判断するためのポイント
エンジンパーツを交換しなければならなくなったとき
エンジンにトラブルが発生すると、修理や交換に高額な費用が掛かってしまいます。
タイミングベルトの交換だけでも、10万円はかかります。
エンジン内部の部品を交換するとなると、数十万円かかることもあります。
不具合内容によっては、エンジンを丸ごと乗せ換えた方が安上がりな場合もあります。
エンジンが壊れるということは、他の部品も劣化や摩耗している可能性があります。
エンジンに修理が必要となったら、そのクルマの寿命が近いと考えた方が良いかもしれません。
電気系統に故障が出たとき
エンジンに不具合が無くても、電気系統に頻繁にトラブルが発生したときは、クルマの寿命が近い可能性があります。
- ヘッドライトが暗い
- スターターが回らない
- 走行中、メーターパネルのチャージランプ(充電警告灯)が点灯する
などの症状が現れたら、電気系統にトラブルが起こっていることが考えられます。
最悪の場合、走行中にエンジンが止まってしうこともあるので注意が必要です。
電気系統のトラブルは、原因によっては高額な修理費用がかかる場合もあります。
そんな場合は、修理よりも乗り換えを検討する方も多いようです。
フレームが歪んだとき
フレームは、クルマの骨格に当たる大事なパーツです。
もしもフレームが歪んだり、クラック(切れ目)が生じてしまった場合は、まっすぐに走れないなど事故につながる可能性が高くなります。
何らかの理由でフレームが歪んでしまった場合、修理することは可能ですが、修理した部分の強度が弱くなってしまいます。
フレームを修理しようとすると、高額な費用もかかってしまうので、あまりおすすめはできません。
買取査定で値段が付かなくなったとき
どんなにしっかりしたメンテナンスを行い、綺麗な状態で乗り続けてきたとしても、走行距離が10万kmを超えたクルマは、下取り価格が付かない場合がほとんどです。
場合によっては、廃車費用を支払って処分しなければなりません。
クルマの寿命とは、
- 安全で快適に走行できるかどうか
- 売却価値がのこっているかどうか
の2つを分けて考える必要があります。
結局、クルマの寿命とはいつなのか
日本では一般的に
- 走行距離が10万km
- 新車登録から10年
が、クルマの寿命と考えられている場合が多いようです。
でも、しっかりとメンテナンスを行い、たとえ壊れても部品を交換し続ければ、いつまでも乗り続けることができます。
なので
- 10年経ったから
- 10万km走ったから
と言う理由だけで、慌てて買い替える必要はありません。
思い入れのある愛車であれば、たとえ下取り価格がゼロになったとしても、乗り続ける価値はあります。
結局、クルマの寿命とは、所有者が「新しいクルマに乗り換えたい」と決めたタイミングになるのかもしれません。
さいごに
クルマの寿命が来たら、新しいクルマに買い替えることになります。
長年乗り続けたクルマだからこそ、最後まで丁寧に乗り続けたいもの。
たとえ10万kmを超えたクルマでも、買い取ってくれる業者はたくさんあります。
\廃車の費用が一切無料/
愛車を、年数や走行距離数だけで買い替える必要はありません。
自分が買い替えたいと思ったタイミングで、新しいクルマに乗り換えるのがおすすめです。
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