そんな場合、新車と中古車のどっちがお得になるのかな?
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、新車と中古車それぞれの購入費用や維持費、売却価格の差が分かります。
私は免許を取得してから約20年の間に、15台以上の車とバイクを乗り換えてきました。
乗り換えのたびに比較してきたのが、「新車と中古車のどちらを選んだほうがお得なのか」ということ。
結論から言えば、まとまった購入資金を用意できるのであれば、新車を選んだ方が断然お得です。
初期費用が安く済むのは中古車ですが、長い目で見ると新車も中古車もあまり変わりません。
今回は、私が車を買い替える際にチェックしている、維持費やコスパについて書いてみます。
6年前に購入した、トヨタ ヴォクシー
6年前、トヨタのヴォクシー 2.0 ZS 煌Ⅱを中古で購入しました。
購入当時、3年落ちで走行距離は約3万キロ、車検2年付、乗り出し価格は250万円でした。
同じスペックの煌Ⅱを新車で購入する場合、乗り出し価格は350万円程度。
ヴォクシー 2.0 ZS 煌Ⅱ
新車で購入した場合 | 実際に購入した中古車 | |
年式 | 2012年式 | 2009年式 |
走行距離 | 0km | 約3万km |
車検 | 3年付 | 2年付 |
乗り出し価格 | 約350万円 | 約250万円 |
これだけを見ると、初期費用が安いのは中古車になります。
でも、車を所有していると必ず必要になるのが、ガソリン代や保険代などの維持費。
5年間乗ったヴォクシー 2.0 ZS 煌Ⅱは、1年前に新しい車に買い替えました。
ヴォクシーを所有していた期間にかかった維持費を参考に、新車と中古車のどちらがお得か比較してみます。
「初期費用」は中古車の方がお得
新車と比べると、中古車は年式が古かったり、走行距離が長かったりするので、車両本体価格が安くなります。
ほかにも、中古車は人気車種かどうかは価格に大きく影響します。
人気車種であれば年式が古くても高くなり、人気が無ければ価格が安くなります。
そのため、「車の状態はとてもいいけれど、人気がないために安く設定されている中古車」も数多く存在します。
私が6年前に中古で購入したヴォクシー 2.0 ZS 煌Ⅱは、人気のある車種でした。
そのため、3年落ちの中古車でも、他の車種に比べて価格はあまり崩れていませんでした。
オプションが充実していたり、走行距離の短い中古車の場合は、新車と変わらないくらいの値段で売られているものもあります。
1台1台状態の違う中古車ですが、基本的に新車よりも初期費用はお得と言えるでしょう。
「メンテナンス費用」は新車の方がお得
新車を購入すると、最短でも最初の3年間もしくは走行距離6万キロまでは、メーカー保証が受けれるようになっています。
そのため、メーカー保証期間内であれば、消耗品の交換や法定点検などをのぞけば、メンテナンス費用がかかりません。
でも、中古車を購入した場合は、新車のようなメーカー保証は適用されません。
そのため、車によっては修理費用がかさんでしまう場合もあります。
中古車の場合、メーカー保証は適用されませんが、販売店によって購入時にオプションとして有償で保証に加入できる場合もあります。
販売店によって、用意されている保証プランは様々です。
中古車を購入する場合は、保証内容や保証金額についてもしっかりチェックしておくのがおすすめです。
中古車の場合、メンテナンス費がかかるかどうかは、選んだ車次第で違ってきます。
新車の場合は、「最短でも、最初の3年間はメーカー保証が適用される」というのが大きいので、メンテナンス費については新車のほうがお得といえるでしょう。
「車検費用」は新車の方がお得
5年間同じ車に乗るためには、最低でも1回は車検を通さなければいけません。
新車の場合、初回車検は購入してから3年目になります。
中古車の場合は、2年ごとに車検を通さなければならないので、5年乗る場合は最低2回は車検を通す必要必要があります。
車検に必要な費用は、新車で買った場合の初回車検では重量税が減税される可能性があります。
最大で2万5千円ほどお得なりますので、車検費用は新車の方がお得と言えるでしょう。
「消費税」は中古車の方がお得
同じ車種で同じグレードの場合、販売価格は中古車の方が低いのでその分消費税金額は低くなります。
「自動車取得税」は中古車の方がお得
車を購入した際に必ず支払わなけれはならないのが、自動車取得税。
「残価率」という、国で定められた基準があり、経過年数に応じて車の価値が決められています。
自動車取得税は、その価値分だけ税金を支払わなければならないという制度です。
車両費用が50万円以下の場合は、無料となっています。
「減税」は新車の方がお得
新車でエコカーを購入する場合、
- 自動車税
- 自動車重量税
- 自動車取得税
が軽減される、エコカー減税制度を利用することができます。
平成32年度燃費基準値40%超過達成となっている乗用車を、新車で購入する場合は、自動車取得税は非課税となり、自動車重量税が免除になります。
中古車を購入する場合でも、エコカー減税が適用できる場合もありますが、自動車取得税については5万円~45万円控除されるのみとなっています。
また、グリーン化税制という制度を使うことができれば、新車を登録した際、翌年度1年間の税率が50%~75%ほど低くすることもできます。
このグリーン化税制を利用できるのは、排出ガス性能や燃費性能が優れている車種に限定されています。
減税制度を利用するには、新車の方が有利と言えます。
「任意保険」は新車の方がお得
任意保険に加入する場合、新車で購入した車であれば、最初の3年間は新車割引が適用されるプランもあります。
年式が新しいほど、対人・対物・傷害などの料率が安くなります。
任意保険は、新車で加入した方がお得な制度を利用できる場合があります。
「下取り」は新車の方がお得
将来車を買い替える際、今の車を下取りしてもらえれば、購入費用を抑えることができます。
新車で購入した車であれば、走行距離にもよりますが、下取りしてもらえる場合が多くあります。
大きな傷や事故歴がない限り、下取り価格も高くなります。
でも、中古車の場合は、下取り価格が付かない場合も多いようです。
走行距離が10万キロを超えている車や、年式が古すぎる車は、下取りしてもらえないこともあります。
買い替えの際、下取りしてもらうのであれば、新車の方が有利と言えます。
「売却」するのであれば、新車の方がお得
車を売却するのであれば、年式が新しくて走行距離が短い車の方が、高く売れやすい傾向にあります。
注意したいのは、中古車の価格は市場の動向によって変動するということです。
今は人気の車種でも、売りたいときに人気とは限りません。
反対に、今は人気が無くても、将来プレミアがつく車種もあるかもしれません。
あくまで一般的に、新車もしくは中古車を同じ年数所有したのであれば、新車で購入した車の方が高く売れます。
複数のオーナーが所有した車よりも、ワンオーナー車の方が高く買い取ってもらえる傾向にあります。
売却する際は、新車で購入した車の方が有利と言えるでしょう。
結局、新車と中古車のどっちがお得なの?
これまで比較してきた9つの項目をまとめると、
新車 | 中古車 | |
初期費用 | 〇 | |
メンテナンス費用 | 〇 | |
車検費用 | 〇 | |
消費税 | 〇 | |
自動車取得税 | 〇 | |
減税 | 〇 | |
任意保険 | 〇 | |
下取り | 〇 | |
売却 | 〇 |
新車の方が、お得な項目が多いことに気づきます。
新車を購入しようとすると、どうしても初期費用が大きくなってしまいますが、長く乗れてメンテナンス費用が少なく済むというメリットがあります。
中古車の場合は、初期費用は抑えることができますが、故障した際には大きな出費が必要になる可能性があります。
初期費用を抑えたければ中古車、購入後の出費を抑えたければ新車を選ぶのがいいかもしれません。
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