燃費が良いハイブリッド車を選んでも、損することがあるのかな?
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、クルマの使い方によって、ハイブリッド車とガソリン車のどちらを選んだ方がお得になるかが分かります。
同じ車種で、ハイブリッド車とガソリン車のモデルが用意されていたら、「ハイブリッド車を選んだ方が、ガソリン代が安くなるから経済的」と思っていませんか?
毎月の走行距離や使用用途、何年間所有する予定かによって、ハイブリッド車の方が高くついてしまう場合があります。
ハイブリッド車とガソリン車、どちらを選んだ方がお得なのか、メリットとデメリットを比較してみます。
ハイブリッド車とは
ハイブリッド車とは、2つ以上の動力源を持つ自動車のことです。
日本では、内燃機関(ガソリンエンジン)と電動モーターの2つを搭載した「電気式ハイブリッド車」が主流になっています。
車種によって違いはありますが、運転条件によってガソリンエンジンのみで走行したり、モーターのみで走行したり、2つを同時に使用して走行することができます。
ハイブリッド車の一番の特徴は、ガソリン車よりも燃費が良いこと。
車輌本体価格は高くなりますが、毎月のガソリン代を抑えることができます。
ほかにも、所得税や重量税などの税金面で、ガソリン車よりも有利になります。
ハイブリッド車のメリット
燃費が良い
ハイブリッド車の最大の魅力は、燃費の良さです。
たとえば、ホンダ・フィットの場合、公式サイトによると
- ハイブリッド JC08モード 37.2km/L
- 1.3Lガソリン JC08モード 24.6km/L
- 1.5Lガソリン JC08モード 22.2km/L
という燃費になっています。
実際にはもっと燃費が悪くなりますが、公式数値だけを比較すると、ハイブリッド車とガソリン車では、リッター10km以上の差があります。
これはフィットに限らず、他の車種でも同じくらいの差があります。
ハイブリッド車の方が燃費が良い理由は、ガソリンエンジンと電動モーターの両方を使って走行するから。
特にクルマを発進させる際、重たいクルマを動かすために多くのガソリンを使う必要があります。
ハイブリッド車の場合は、発進時に電動モーターを使うことで、ガソリンの消費を抑えることができるんです。
走行中も、ガソリンエンジンと電動モーターを併用することで、燃費の良い走りを実現できます。
発進や加速がスムーズ
ハイブリッド車は、ガソリン車に比べて発進や加速がパワフルでスムーズです。
その理由は、電動モーターの特徴にあります。
電動モーターは、回転し始めた瞬間から最大トルクを発生させることができます。
ガソリンエンジンの場合は、回転数が上がらないとトルクが発生しません。
そのため、ハイブリッド車の場合は、発進時や加速時に電動モーターが回転してトルクを発生させ、パワフルな運転が実現できるんです。
音が静か
ガソリン車に比べると、ハイブリッド車の方が音は静かです。
特にエンジンをスタートさせたとき、「本当にエンジンがかかったのかな?」と思うくらい静かな車種もあります。
走行中も、電動モーターのおかげで、エンジン音が静かです。
減税対象になっている
クルマを購入する際、必ず
- 自動車税
- 重量税
- 取得税
を支払う必要があります。
車種によって異なりますが、ハイブリッド車の場合、全額免除されたり一部軽減されます。
国土交通省が定める基準を多くクリアしている車種ほど、減税額が大きくなります。
ハイブリッド車のデメリット
車両本体価格が高い
同じ車種のハイブリッド車とガソリン車を比較した場合、ハイブリッド車の方が車両本体価格は高く設定されています。
たとえば、ホンダ・フィットの場合、2018年11月時点で
- ハイブリッド車 169万円~
- ガソリン車 142万円~
と、約27万円の差があります。
ハイブリッド車には、専用のハイブリッドシステムを搭載するため、ガソリン車よりも車両本体価格が高くなってしまいます。
車種によっては、50万円以上高くなる場合もあります。
バッテリーの交換費用が高い
最近では、ハイブリッド車に搭載されているバッテリーは、クルマの寿命と同じくらいの性能があると言われています。
しかし、何らかの理由で交換する場合、新品に交換すると20万円ほどかかってしまいます。
ハイブリッド車のバッテリーは特殊なので、高額な交換費用がかかると思っておいた方がいいでしょう。
メンテナンスが割高になる可能性
ハイブリッド車に搭載されているハイブリッドシステムは、複雑な構造をしています。
そのため、ハイブリッドシステムに不具合が起きた際、ディーラーでないと修理できない場合があります。
ハイブリッド車で発生した不具合内容によっては、メンテナンス費用が高くついてしまうことも考えられます。
ガソリン車のメリット
車両本体価格が安い
ガソリン車は、ハイブリッド車に比べて車両本体価格が安く設定されています。
初期費用を抑えたい場合は、ガソリン車を選ぶのがいいかもしれません。
燃費の良い車種も多い
ハイブリッドカーには劣りますが、ガソリン車の中にも燃費の良い車種はたくさんあります。
特にコンパクトカーや軽自動車など、車両重量が軽い車ほど燃費が良い傾向にあります。
普段クルマを利用する目的が、近所への買い物や通勤程度であれば、コンパクトなガソリン車を選ぶのもいいかもしれません。
車内が広い
ハイブリッド車は、専用の大きなバッテリーを搭載する必要があります。
バッテリーの大きさ分、同じ車種でもハイブリッドカーの方が車内スペースが狭くなってしまいます。
ガソリン車はコンパクトなバッテリーを搭載できるので、車内スペースを広く取ることができます。
ガソリン車のデメリット
音がうるさい
ハイブリッド車に比べると、どうしてもエンジン音は大きくなります。
特に小型車の場合、同じ車種のガソリン車とハイブリッド車を乗り比べてみると、音の大きさに驚くかもしれません。
燃費が悪い
ガソリン車の場合、エンジンをかけるところから全てガソリンを使って動かさなければいけません。
大きなクルマになると、重い車体を動かすのにたくさんのガソリンを使う必要があります。
また、排気量の多いクルマになるほど、燃費も悪くなりがちです。
排気量が多くなると、税金や車検費用も高くなってしまいます。
結局、ハイブリッド車とガソリン車のどちらを選ぶのがいいか
ハイブリッド車とガソリン車には、それぞれメリットとデメリットがあります。
どちらを選んだ方がお得かは、クルマの使用用途によって違いますす。
街乗り中心であれば、ハイブリッド車がおすすめ
信号で停まる機会が多い街中や、渋滞の中を運転する機会が多いのであれば、ハイブリッド車がおすすめです。
ハイブリッド車は、止まる時のエネルギーを利用してバッテリーを充電します。
そのため、停止する機会の多い街乗りで、ハイブリッド車はその威力を発揮します。
ハイブリッド車の大きな魅力である、燃費の良さを実感できるでしょう。
10年間同じ車に乗り続けるなら、ハイブリッド車がおすすめ
ハイブリッド車は、ガソリン車に比べて車両本体価格が高く設定されています。
この価格差をガソリン代でペイするためには、長い間乗り続ける必要があります。
2~3年で買い替える予定であれば、ガソリン車の方がトータルコストが安くなります。
車検ごとに買い替えを検討しているのであれば、ガソリン車を選ぶ方がいいかもしれません。
車に乗る機会が少ない場合は、ガソリン車がおすすめ
週末だけしかクルマを運転しない場合や、近所へ買い物する際にクルマを利用するだけといった場合は、ガソリン車を選ぶ方がおすすめです。
ハイブリッド車は、車両本体価格が高く設定されているため、毎月の走行距離が多い人に向いています。
ガソリン車との本体価格差額分は、燃料代で補っていく必要があります。
そのため、車に乗る機会が少ない場合は、ガソリン車を選んだ方がトータルコストが安くなります。
さいごに
ハイブリッド車とガソリン車には、メリットとデメリットがあります。
それぞれの特徴を理解しておけば、自分のカーライフスタイルに合ったクルマを選びやすくなります。
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