そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、ハイブリッド車とガソリン車の維持費の差が分かります。
同じ車種で、ハイブリッド車とガソリン車のモデルが用意されていたら、「ハイブリッド車を選んだ方が、ガソリン代が安くなるから経済的」と思っていませんか?
毎月の走行距離や使用用途、何年間所有する予定かによって、ハイブリッド車の方が高くついてしまう場合があります。
ハイブリッド車とガソリン車、どちらを選んだ方がお得なのか、カタログ値を参考にシミュレーションしてみました。
どちらが自分のカーライフスタイルに合ったクルマか、シミュレーションから簡単に判断できます。
ホンダ フィットでシミュレーション
まずは人気のコンパクトカー、ホンダのフィットでシミュレーションしてみます。
比較したのは、次の2モデルです。
FIT HYBRID
駆動方式 | FF |
エンジン | 1.5L i-VTEC + i-DCD |
トランスミッション | 7速デュアルクラッチトランスミッション |
JC08モード燃費 | 37.2km/L |
希望小売価格 | 1,574,000円(税別) |
FIT 13G
駆動方式 | FF |
エンジン | 1.3L i-VTEC |
トランスミッション | CVT |
JC08モード燃費 | 24.6km/L |
希望小売価格 | 1,323,000円(税別) |
車両本体価格の差額
フィット ハイブリッドの希望小売価格は、税別1,574,000円。
ガソリン車の13Gの希望小売価格は、税別1,323,000円。
車両本体価格の差は、25万1千円です。
燃費の差
フィット ハイブリッドのカタログ燃費は、37.2km/L。
ガソリン車の13Gのカタログ燃費は、24.6km/L。
実際の燃費は、カタログ燃費の7~8割程度とされているので、
ハイブリッド 26km/L
13G 17.2km/L
程度と考えられます。
年間ガソリン代の差
年間1万キロメートル走行すると仮定し、ガソリン価格を150円/Lで計算すると
ハイブリッド 57,750円
13G 87,300円
年間で29,550円の差が出ます。
ガソリン代だけで車両本体価格の差を埋めるには
フィット ハイブリッドと、ガソリン車13Gの車両本体価格の差は、25万1千円。
ガソリン代だけで車両本体価格の差を埋めるためには、約9年乗る必要があります。
トヨタ ヴォクシーでシミュレーション
次に、人気のミニバン、トヨタ ヴォクシーでシミュレーションしてみます。
VOXY HYBRID V 7人乗り
駆動方式 | FF |
エンジン | 1.8L+モーター |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
燃費 | 23.8km/L |
希望小売価格 | 2,910,000円(税別) |
VOXY V 7人乗り
駆動方式 | FF |
エンジン | 2.0L |
トランスミッション | Super CVT-i |
燃費 | 16.0km/L |
希望小売価格 | 2,580,000円(税別) |
車両本体価格の差額
ハイブリッドVの希望小売価格は、税別2,910,000円。
Vの希望小売価格は、税別2,580,000円。
車両本体価格の差は、33万円です。
燃費の差
ハイブリッドVのカタログ燃費は、23.8km/L。
Vのカタログ燃費は、16.0km/L。
実際の燃費は、カタログ燃費の7~8割程度とされているので、
ハイブリッドV 16.6km/L
V 11.2km/L
程度と考えられます。
年間ガソリン代の差
年間1万キロメートル走行すると仮定し、ガソリン価格を150円/Lで計算すると
ハイブリッドV 90,450円
V 133,950円
年間で43,500円の差が出ます。
ガソリン代だけで車両本体価格の差を埋めるには
ヴォクシー ハイブリッドV、ガソリン車Vの車両本体価格の差は、33万円。
ガソリン代だけで車両本体価格の差を埋めるためには、約8年乗る必要があります。
トヨタ カローラフィールダーでシミュレーション
最後に、営業車としても人気のトヨタ カローラフィールダーでシミュレーションしてみます。
HYBRID
駆動方式 | FF |
エンジン | 1.5L+モーター |
トランスミッション | 電気式無段変速機 |
燃費 | 34.4km/L |
希望小売価格 | 2,064,000円(税別) |
1.5X
駆動方式 | FF |
エンジン | 1.5L |
トランスミッション | Super CVT-i |
燃費 | 23.0km/L |
希望小売価格 | 1,643,000円(税別) |
車両本体価格の差額
ハイブリッドの希望小売価格は、税別2,064,000円。
1.5Xの希望小売価格は、税別1,643,000円。
車両本体価格の差は、42万1千円です。
燃費の差
ハイブリッドのカタログ燃費は、34.4km/L。
1.5Xのカタログ燃費は、23.0km/L。
実際の燃費は、カタログ燃費の7~8割程度とされているので、
ハイブリッド 24.0km/L
1.5X 16.1km/L
程度と考えられます。
年間ガソリン代の差
年間1万キロメートル走行すると仮定し、ガソリン価格を150円/Lで計算すると
ハイブリッド 62,550円
1.5X 93,300円
年間で30,750円の差が出ます。
ガソリン代だけで車両本体価格の差を埋めるには
カローラフィールダー ハイブリッド、ガソリン車1.5Xの車両本体価格の差は、42万1千円。
ガソリン代だけで車両本体価格の差を埋めるためには、約14年乗る必要があります。
さいごに
今回のシミュレーションは、車両本体価格と燃費を元に計算してみました。
このシミュレーションから言えるのは、
年間に10,000km以上走行する人
一度購入したら、10年位は買い替えずに乗り続ける人
年間走行距離が10,000km以下の人
車検ごとにクルマを買い替える予定のある人
と言えるでしょう。
ガソリン価格やどんな運転をするかによっても、シミュレーション内容は変わってきます。
また、クルマのコストを考える場合、自動車取得税や自動車税、自動車重量税といった税金についても見落とすわけにはいきません。
ハイブリッド車には、「エコカー減税」および、「グリーン税制(グリーン化特例)」が適用されます。
そのため、新車購入時から3年間は、ハイブリッド車の方が支払う税金が安く済みます。
経済性だけに注目すると、ハイブリッド車はさほどメリットがあるとは言えないかもしれません。
でも、ガソリン車に比べてトルクフルな走行ができたり、中古車市場での買い取り価格が高めの傾向にあるという魅力を持っています。
ハイブリッド車の特徴をきちんと理解した上で、自分のカーライフスタイルに合ったクルマを選ぶのが一番だと思います。
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