そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、本当に燃費の良い軽自動車が分かります。
小回りが利いて、初心者でも運転しやすい軽自動車。
燃費が良く、税金や保険代などのランニングコストが安いのも魅力です。
でも、一昔前の軽自動車の中には、室内が狭くて乗り心地が悪い車種もたくさんありました。
それに比べ最近の軽自動車は、燃費が良く広い室内空間や充実の装備が搭載されている車種が増えています。
一口に「軽自動車は燃費が良い」と言っても、その数値はメーカーや車種によってさまざまです。
本当に燃費が良い軽自動車とは、いったいどの車種なのでしょうか?
今回は、数ある軽自動車の中でも、本当に燃費が良い車種について詳しく解説します。
軽自動車の燃費は本当に良いのか?
燃費とは、「1リットルの燃料でどのくらいの距離を走れるのか」を表したものです。
走れる距離が長いほど、燃費が良いということになります。
軽自動車は、普通車に比べて車両本体の重量が軽いため、走行に必要なエネルギーを抑えることができます。
そのため、カタログ値ではガソリン1リットルで30㎞以上走れると表記されている軽自動車もたくさんあります。
なお、軽自動車は主に
- 背が低く、小回りしやすいハイト系(アルトやワゴンRなど)
- 室内空間が広く、居住性を重視したスーパーハイト系(タントやN-BOXなど)
の2種類に分かれます。
燃費だけを比較すると、コンパクトで重量の軽いハイト系の方が優れています。
燃費は「JC08モード」と「実燃費」をチェックする
メーカーの公式サイトやカタログに掲載されている燃費は、「JC08モード」規格に基づいて計測されたものです。
JC08モードとは、ローラーの付いた測定機にクルマをセットし、ローラーの上でタイヤを回すことで燃費を測定する方法です。
ローラーの上でタイヤを回す際は、常に一定の回転数で回すのではなく、市街地や郊外での走行を想定したパターンに合わせて回します。
すべてのクルマは、同じ条件で燃費を測定します。
でも、実際の燃費は
- 車種
- グレード
- 走行環境
- 荷物の積載量
などさまざまな条件によって違ってくるため、カタログに記載されたJC08モード燃費よりも悪い場合がほとんどです。
また、JC08モード規格で計測する際は、エアコンやオーディオ、カーナビなどの電装品はオフにした状態で行われます。
これも、実際の燃費と差が出てしまう原因になっています。
そこでおすすめなのが、「JC08モード燃費」だけでなく、「実燃費」も一緒にチェックすることです。
燃費情報を共有できるサイト「e燃費」では、会員ユーザーから投稿された年間約100万回の給油情報から、車種別の実用燃費データベースを作成しています。
本当に優れた燃費を実現しているのはどのクルマなのか、ランキング形式で紹介しているサイトです。
e燃費で公開されている「実燃費」と、「JC08モード燃費」を合わせて見ることで、そのクルマの持つ本来の燃費性能をチェックすることができるのです。
ちなみに2018年10月からは、より実燃費に近い数値が出るとされている、国際燃料基準「WLTCモード燃費」での燃費表示が義務付けられました。
乗用車の新型車の場合、2018年10月以降に発売されるものは、WLTCモードで燃費が表示されることになります。
既に販売されている継続車については、2020年9月からWLTCモードで表示されることになっています。
本当に燃費の良い軽自動車ランキング
JC08モード燃費で比較した場合、
1位 | スズキ アルト | 37.0km/L |
1位 | マツダ キャロル ※アルトのOEM車 | 37.0km/L |
3位 | スズキ アルトラパン | 35.6km/L |
4位 | ダイハツ ミライース | 35.2km/L |
4位 | トヨタ ピクシスエポック ※ミライースのOEM車 | 35.2km/L |
4位 | スバル プレオプラス ※ミライースのOEM車 | 35.2km/L |
7位 | スズキ ワゴンRハイブリッド | 33.4km/L |
7位 | マツダ フレアハイブリッド ※ワゴンRハイブリッドのOEM車 | 33.4km/L |
9位 | スズキ ハスラー | 32.0km/L |
9位 | マツダ クロスオーバーハイブリッド | 32.0km/L |
9位 | スズキスペーシア | 32.0km/L |
12位 | 日産 デイズ | 29.4km/L |
となります。
軽自動車業界では、OEMモデルが盛んです。
OEMとは、「Original Equipment Manufacturer」の略で、それぞれのメーカーにはないラインナップの車種を、他メーカーから供給してもらって販売することを指します。
そのため、車種名やエンブレムは違っても、基本的な中身は一緒です。
次に、「e燃費」サイトに寄せられたユーザーの燃費情報を元に、実燃費を比較してみます。
1位 | ダイハツ ミライース | 24.71km/L |
2位 | スズキ スペーシア | 22.20km/L |
3位 | スズキ アルトラパン | 21.87km/L |
4位 | ダイハツ ミラトコット | 21.81km/L |
5位 | スバル プレオ | 21.68km/L |
6位 | スズキ アルト | 21.46km/L |
7位 | マツダ フレアハイブリッド | 21.00km/L |
8位 | スズキ ワゴンRハイブリッド | 20.44km/L |
9位 | スズキ ワゴンR | 20.09km/L |
10位 | スズキ ハスラー | 19.27km/L |
11位 | 日産 デイズ | 19.04km/L |
12位 | ダイハツ ムーヴ | 18.86km/L |
JC08モード燃費と比較すると、車種によっては実燃費が1リッターあたり10㎞近く低いものもあります。
なお、実燃費は季節によっても変化しますし、電装品の使用頻度、走行環境などに大きな影響を受けます。
JC08モード燃費と比較すると、実燃費は約2割ほど低くなるのが一般的です。
おすすめの燃費の良い軽自動車
スズキ アルト
JC08モード燃費 | 22.0~37.0km/L |
実燃費 | 21.46km/L |
2014年にフルモデルチェンジした、8代目アルト。
現行型アルトは、軽量化・剛性化を実現するためにシャーシやボディが一新され、エンジンも刷新されています。
本体重量は、従来のアルトに比べて60kg軽量化。
減速時に発生するエネルギーを利用して発電することで、エンジンへの負担やガソリン消費量を抑えることができ、燃費性能を大幅に向上できています。
コンパクトで小回りの利く大きさなので、狭い場所でも楽に運転できます。
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マツダ キャロル
JC08モード燃費 | 27.2~37.0km/L |
実燃費 | 21.10km/L |
キャロルは、スズキ アルトのOEMモデルです。
現行モデルは2015年に発売されており、軽量化やエンジン性能の向上によって低燃費を実現しています。
現行モデルのキャロルは、全グレードがエコカー減税対象車になっています。
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スズキ アルトラパン
JC08モード燃費 | 33.2~35.6km/L |
実燃費 | 21.87km/L |
アルトラパンは、アルトをベースに開発されたモデルです。
女性向けの可愛らしいデザインやインテリアが特徴的な軽自動車。
アイドリングストップや高効率CVTなど、最先端の低燃費技術が採用されています。
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ダイハツ ミライース
JC08モード燃費 | 35.2km/L |
実燃費 | 24.71km/L |
2017年5月にフルモデルチェンジされたミライース。
低燃費技術の「Sテクノロジー」を採用し、ハイブリッド車やEVに次ぐ「第3のエコカー」として人気の車種です。
ミラに比べ、約60kg軽量化した車体と、減速時に発生するエネルギーを回生させるエコ発電制御など、燃費向上のための装備が充実しています。
コンパクトな車体のため、狭い場所での駐車や街中での取り回しも非常にしやすいのが特徴です。
1~2名で乗車する機会が多く、通勤や買い物など普段使いしたい人におすすめの軽自動車です。
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トヨタ ピクシス エポック
JC08モード燃費 | 35.2km/L |
実燃費 | 24.71km/L |
トヨタ ピクシス エポックは、ミライースのOEM車。
2012年5月に発売された後、マイナーチェンジや改良が繰り返されてきました。
自動無段変速機「CVT」が搭載されているため、変速ショックやタイムラグのない、スムーズな加速を楽しむことができます。
また、クルマが止まる少し前から自動でエンジンが停止する「エコアイドル」機能を搭載。
ガソリン使用量を節約し、燃費の向上が期待できます。
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スバル プレオプラス
JC08モード燃費 | 35.2km/L |
実燃費 | 23.71km/L |
こちらもミライースのOEM車です。
ミライース同様、安全性能に優れたつくりになっています。
プレオプラスには、最新の衝突回避支援システム「スマートアシストⅢ」を搭載。
フロントガラス上部に2つのカメラを搭載し、緊急時の注意喚起やいざというときの緊急ブレーキをサポートしてくれます。
燃費性能と安全性能に優れた軽自動車です。
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スズキ ワゴンRハイブリッド
JC08モード燃費 | 33.40km/L |
実燃費 | 20.44km/L |
以前からワゴンRには、小型モーターとリチウムイオン電池で駆動力を補助する「S-エネチャージ」システムが搭載されていました。
でも、このワゴンRハイブリッドに搭載されているのは「マイルドハイブリッド機構」。
モーターや電池が大幅に強化されています。
従来のS-エネチャージでは、モーターの出力は1.6kWでしたが、ワゴンRハイブリッドは2.3kWと約1.4倍になっています。
また、リチウムイオン電池の容量は36Whだったのが、120Whと3倍以上になっています。
ボディや足回りも軽量化されており、乗り心地の良さはそのままに、低燃費を実現しています。
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マツダ フレアハイブリッド
JC08モード燃費 | 33.40km/L |
実燃費 | 20.00km/L |
ワゴンRハイブリッドのOEM車。
減速時のエネルギーを利用して発電・充電し、加速時のエンジンをアシストする「マイルドハイブリッド」を搭載。
サスペンションやボディが軽量化され、低燃費を実現しています。
また、安全装備も大幅に強化されています。
単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせ、前方の歩行者などを検知し、衝突回避をサポートしてくれる「デュアルセンサーブレーキサポート」が、マツダの軽自動車として初採用されています。
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スズキ ハスラー
JC08モード燃費 | 32.00km/L |
実燃費 | 19.27km/L |
軽ハイトワゴンとSUVの要素を取り入れた新しいタイプの軽自動車として、2014年1月に発売されたクロスオーバータイプ軽自動車。
「遊べる軽」というキャッチコピーの通り、キュートな外観と広い室内空間が魅力の車種です。
初代ハスラーには、減速エネルギーを回生させる「エネチャージ」機能が搭載されていましたが、マイナーチェンジ後のハスラーには回生エネルギーを加速時にアシストとして利用できる「S-エネチャージ」にグレードアップされています。
エンジンも性能アップされたため、燃費性能も向上。
見た目の可愛らしさだけでなく、実用性にもすぐれた軽自動車です。
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マツダ フレアクロスオーバー
JC08モード燃費 | 32.00km/L |
実燃費 | 19.27km/L |
ハスラーのOEM車。
ハスラーと比べると、選べるボディカラーが少なかったり、廉価版グレードが選べないという点以外は、ほとんど違はありません。
モーターでエンジンをアシストする「S-エネチャージ」が搭載されているため、低燃費を実現。
信号などで停車する前に、アクセルを離すとガソリンの供給を自動的にストップ。
ブレーキペダルを踏んで13km/h以下になると、エンジンが自動で停止します。
減速開始からエンジン再始動までの間、効率よくエンジンを止めてムダなガソリン消費を抑えてくれます。
エンジンの再始動は、ブレーキペダルを離すかハンドルを動かすだけ。
いつもと同じ運転でスムーズな発進が可能です。
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スズキ スペーシア
JC08モード燃費 | 32.00km/L |
実燃費 | 22.20km/L |
高さ1,700mm以上という、余裕のある車内空間を実現した、軽スーパーハイトワゴン。
車内で子どもが立ったまま着替えができます。
シートアレンジも多彩で、リアシートや助手席を倒すことで広大なラゲッジスペースが出現。
さらに、左右独立したリヤシートをスライドし前席を倒せば、車中泊にも便利なフルフラットの状態にすることもできます。
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日産 デイズ
デイズは、2013年6月に「オッティ」の後継車種として発売された軽トールワゴンです。
オッティが三菱自動車からのOEM供給によるモデルであったのに対し、デイズは三菱自動車との共同開発車。
プラットフォームやパワートレインを一新し、全面的に設計し直されたデイズは、その外観もアグレッシブな雰囲気へと一変しました。
また、ボディサイズも全高がオッティよりも70mm高くなったことに加え、ホイールベースが90mm延長され、2430mmとなっています。
これにより室内長が190mm延長され、居住性が大幅に改善されました。
さらに一部グレードを除きアイドリングストップ機構を採用するなどの燃費改善対策により、燃費性能も向上しています。
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さいごに
カタログに掲載されている「JC08モード燃費」は、さまざまな走り方を想定た計測になっていますが、実際の燃費とは異なります。
道路を走っていると、坂道や渋滞、高速道路など、燃費が良くなるポイントと悪くなるポイントが都度違ってきます。
そのため、カタログの燃費と実際の燃費は違うのが当たり前と考えておいた方が良いかもしれません。
- 急発進や急減速をしない
- 無駄な荷物を載せない
- 急ハンドルを切らない
など、いくつかのポイントを押さえてエコドライブするだけで、燃費が格段に向上する場合があります。
「JC08モード燃費」と「実燃費」を参考に、燃費の良いクルマを選んだ上で、エコドライブに注意して運転することで、毎月のガソリン代を抑えることができます。
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