やっぱり現状渡しになるのかな?
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、欲しいクルマにキズやヘコミがあった場合の対処方法が分かります。
クルマに乗り続けていると、自然とあちこちにキズが付いてくるものです。
外装だと、走行中に飛び石が当たったり、ドアノブ部分に細かなキズが付いたりしがち。
内装でも、カギ穴部分などキズがつきやすい個所はたくさんあります。
中古車を購入しようと思ったら、多少のキズは付いているのが当たり前と考えておいた方が良いでしょう。
ただし、購入前に必ずキズの状態をチェックしておくことをおすすめします。
購入後のトラブルを未然に防ぐためにも、キズやヘコミの状態を把握した上で、購入を検討すべきです。
今回は、中古車のキズの状態チェックで押さえておきたいポイントを詳しく解説します。
中古車販売店には、修復済みの中古車が並んでいる?
一般的に、中古車販売店で販売されている中古車は、専門の整備士によるメンテナンスが施されています。
大きなキズやヘコミは、ある程度修復されていると考えてよいでしょう。
ですが中古車販売店によっては、目立つ場所のキズだけが修理されている場合もありますし、整備士がキズを見落としていることもあるかもしれません。
実車を確認する際は、必ず状態図と照らし合わせてキズの状態を確認するのがおすすめです。
キズやヘコミの状態は、必ず状態図(査定表)と照らし合わせて確認する
中古車のキズを確認する時は、必ず「状態図」と照らし合わせて確認するのがおすすめです。
状態図には、主に車両の「総合評価」「外装評価」「内装評価」などが記載されています。
中古車を買い取った時点の状態が記載されているので、修復した箇所も一目瞭然。
この状態図は、基本的に査定士の資格を持った人が記入します。
そのため、状態図を見れば中古車のどの部分にキズがあるのか、どういった修理を行ったかを確認することができます。
キズやヘコミが修復されたクルマを購入する際の注意点
小さなキズやヘコミが修復されただけであれば、さほど気にする必要は無いと思います。
でも、部品の交換が必要な修理が施されたクルマは要注意です。
部品を交換すれば、見た目はキレイになりますが、将来何らかの不具合が出てくる可能性もあります。
たとえば、ドアが交換されている場合は、開閉はスムーズに行えるか、パワーウィンドウやオートロックは正常に動作するかなどを確認しておく必要があります。
交換された箇所によっては、見た目には分からない電装系のトラブルが起きる可能性も考えられます。
キズやヘコミがそのままのクルマを購入する際の注意点
キズやヘコミがある中古車を購入する場合
- そのキズやヘコミを修理する必要があるか
- 購入後に修理しようとした際、どれだけ費用がかかるか
の2点を把握しておく必要があります。
キズやヘコミの箇所によっては、修理せずそのまま乗っていても問題ない場合もあります。
バンパーにキズやヘコミがあったら、どうすればいいのか
車で一番キズやヘコミが付きやすい場所が、バンパー。
特に初心者は、バンパー部分を擦ったりぶつけてしまうことが多くあります。
1990年代以降に製造された多くのクルマには、バンパーにPP(ポリプロピレン)素材が使われています。
以前は、鉄製のバンパーが主流でした。
PP素材のバンパーであれば、塗装が剥がれている状態で放置していても、サビが出てくる心配はありません。
そのため、気にならない程度のキズやヘコミであれば、そのまま乗っていても問題ありません。
注意したいのは、バンパー周りに多数のキズやヘコミがある場合です。
前オーナーは運転が苦手だったことが考えられるので、定期的なメンテナンスがしっかり施されていなかったことが想像できます。
バンパーに多くのキズやヘコミのある中古車は、購入を控えた方が良いかもしれません。
塗装が剥がれて下地が剥き出しになっていたら、どうすればいいのか
ぶつけたキズが原因で、塗装が剥がれた状態で放置されると、サビが発生してしまいます。
何も補修しなければ、サビは周囲の塗装の内側まで侵食してしまい、どんどん広がっていきます。
対策としては、板金塗装するのが一番ですが、高額な費用がかかってしまいます。
少々のキズであれば、サビが広がらないようタッチペンなどで補修しておくのがおすすめです。
何枚ものパネルに渡ってキズやヘコミがある場合、どうすればいいのか
ボディの側面などに、細く長いひっかきキズができる場合があります。
こうしたキズがドア1枚のみにある場合は、最悪そのドアを交換すれば済みます。
でも、ドアとピラーなど何枚ものパネルに渡ってキズがある場合は、交換しようとすると高額な費用がかかってしまうもの。
キズやヘコミの程度によっては、何枚ものパネルに渡って損傷があるクルマは、購入を控えた方が良いかもしれません。
フロントガラスにキズがある場合、どうすればいいのか
飛び石などにより、フロントガラスにキズが入ったり、ヒビができてしまうことがあります。
フロントガラスのキズは、程度によっては車検に通らない可能性があります。
購入時は小さな傷だったとしても、時間の経過と共にキズが広がってしまうこともあります。
フロントガラスが大きくえぐれているようなキズを発見した場合は、購入前に販売店スタッフに確認しておくことが大切です。
エンジンキー差込口の周囲に無数のキズが付いている場合、どうすればいいのか
外装だけでなく、内装にもキズが付きやすい場所があります。
一番キズ付きやすい場所は、エンジンキーの差し込み口周囲でしょう。
キーレスでない場合は、毎回カギ穴にキーを差し込んでエンジンをスタートさせる必要があります。
そのため、年式の古いクルマほどカギ穴の周囲にキズが付いているものが多くあります。
単にキズ付いているだけであれば、安全運転に支障はないので気にする必要は無いと思います。
あまりにもキズの状態がひどい場合は、丁寧に扱われてきたクルマとは言えないかもしれません。
定期的なメンテナンスが施されてきたかどうか、点検整備記録簿をチェックしておくのがおすすめです。
どうしてもキズやヘコミが気になる場合
値引き交渉はできるのか
中古車販売店で販売されている中古車に、キズやヘコミがあったとしても、それを理由に値引きしてもらうことは難しいでしょう。
クルマの状態は、販売店側は十分認識しています。
キズやヘコミの状態も踏まえて、本体価格は設定されています。
あまりにも気になるキズやヘコミがある場合は、追加費用を払って修理してもらえる場合もあります。
キズやヘコミを修理するベストな方法
板金修理の専門工場へ持参する
ディーラーや大手の中古車販売店でも、板金修理は自社でできないのがほとんどです。
クルマの部品交換やメンテナンスと、板金修理は全く異なります。
そのため多くの中古車販売店では、板金修理が必要な場合は外注へ委託することになります。
中古車販売店が委託先の板金工場から見積を取り、その金額に利益を上乗せしたものが「板金修理の見積」として提示されます。
どうしてもキズやヘコミを板金修理したい場合は、まずは購入する中古車販売店に相談してみるのがいいかもしれません。
中古車を購入することを条件に、低マージンで板金修理を行ってもらえる可能性があります。
さいごに
クルマに乗り続けていると、自然とあちこちにキズが付いてくるものです。
中古車を購入しようと思ったら、多少のキズは付いているのが当たり前と考えておいた方が良いでしょう。
ただし、購入前に必ずキズの状態をチェックしておくことをおすすめします。
特に「状態図」を見れば、キズやヘコミの箇所や、修復箇所も一目瞭然です。
購入後のトラブルを未然に防ぐためにも、状態図を見せてくれたり、キズやヘコミの状態を一緒に確認してくれる良心的な中古車販売店で購入するのがおすすめです。
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