そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、クルマの買取査定でオーディオ類がどう評価されるのかが分かります。
クルマを売る際は、できるだけ高く買い取ってもらいたいもの。
カーナビやオーディオなど、さまざまなオプションパーツを取り付けている場合は、取り外して売却した方が高く売れるのではないか?と考える人も多いのではないでしょうか。
乗用車であれば、ほぼすべての車種・グレードにオーディオが搭載されています。
標準装備のオーディオであれば、査定に影響を与えることはほとんどありません。
でも、高性能な社外品のオーディオに載せ換えている場合はどうでしょう?
残念ながら、デッキだけでなく、スピーカーやウーファーなども搭載している場合でも、買取査定でプラス評価となる可能性はほとんどありません。
今回は、クルマの買取査定におけるオーディオの評価について詳しく解説します。
中古車の買取査定におけるオーディオ類の評価
クルマを売却する際、オーディオが搭載されいるかどうかで、査定額に影響が出ることはほとんどありません。
その理由は、各中古車買取業者の買い取り基準は、日本自動車査定協会が設定している「中古自動車査定基準及び細則」を参考にしているからです。
多くの買取業者は、この査定基準を参考に独自の買取価格を設定しています。
「中古自動車査定基準及び細則」の中には、オーディオ類の評価についても明記されています。
ナビゲーションシステム・オーディオ類の評価
オーディオ類(ラジオ、CD、メモリー対応等)の評価
全車種・全クラス共通
オーディオ類の加点は行わない。
【細則】
1.標準装備のオーディオ類が故障の場合は10点、欠品の場合は20点を減点する。
2.オプション装備のオーディオデッキ本体取り外し後(穴埋め)は、5点を減点する。
査定では、1点は1000円として加減されます。
そのため、標準装備のオーディオ類が故障している場合は1万円、取り外されている場合は2万円が査定額より減額されることになります。
表旬装備のオーディオが搭載されている場合、買取価格が減額になることはあっても、プラスになることは無いと思っておいていいでしょう。
社外品のオーディオ類の評価は?
社外品のオーディオを搭載していても、査定額がアップする可能性は非常に低いです。
その理由は、多くの人はクルマのオーディオにそこまでの音質や性能を求めていないため、買取査定で高く評価する必要が無いためです。
そもそも、査定員がドアの内側を剥がして、スピーカーの状態を確認することはまずありません。
また、重低音が魅力のウーファも、大きなものを搭載している場合はラゲッジスペースを占領してしまい、荷物の収納スペースが狭くなってしまいます。
大型ウーファーを搭載しているクルマは、買取査定でプラス評価されるどころか、かえってマイナス評価となってしまう場合もあります。
ただし、買取業者によっては社外品オーディオ類をプラス評価してくれるところもあります。
日本自動車査定協会の「中古自動車査定基準及び細則」の中にも、「装備品の評価」の中に「その他の装備品」に関する記載があります。
その他の装備品
査定基準に収載されていない装備品については、市場を勘案して評価することができる。
日本自動車査定協会が定めている査定基準の中には、ラジオ・CD・メモリー対応等のオーディオ類の評価基準は設けられていますが、それ以外のオーディオ類については基準がありません。
買取業者ごとに、市場価値を判断してプラス査定することもできるということが、「中古自動車査定基準及び細則」の中に書かれています。
とはいうものの、社外品のデッキやスピーカーが搭載されていたとしても、プラス評価になるケースは稀です。
特に大型ウーファーが搭載されている場合は、マイナス査定となることもありますので、買取査定前に取り外しておくのもいいかもしれません。
オーディオ一体型のカーナビは、どう評価されるのか?
最近は、カーナビが標準装備されている車種・グレードが増えてきました。
カーナビの中には、オーディオが一体型になっている製品もたくさんあります。
オーディオ一体型のカーナビは、買取査定でどんな評価をされるのでしょうか?
日本自動車査定協会が定めた「中古自動車査定基準及び細則」の中には、オーディオ一体型のカーナビ評価基準が明記されています。
ナビゲーションシステム・オーディオ類の評価
ナビゲーションシステム・オーディオ類の評価は、市場変動が著しいことから加減点点数等については、価格ガイドブック及び協会ホームページに掲載する。
下表は、参考値である。
機種/年もの 当・1年 2・3年 4・5年 6年 ナビゲーションシステム 60 40 30 20 ツインモニター(1台分) 30 20 10 5 カメラ類(1台分) 10 10 10 5
一般的に、次のようなオーディオ一体型カーナビが搭載されていれば、査定額がプラスになる傾向があります。
- 最新のオーディオ一体型カーナビを搭載している
- 高性能のオーディオ一体型カーナビを搭載している
- メーカーオプションのオーディオ一体型カーナビを搭載している
最新のオーディオ一体型カーナビを搭載していれば、買取査定でプラス評価されやすい
カーナビは、どんどん進化しています。
以前は地図データがDVDに保存されていましたが、その後HDD、SSDへと記憶媒体が変化してきました。
DVDやHDDを記憶媒体とするカーナビは、どれを選択するかで性能が大きく違っていましたが、今はほとんど存在しなくなりました。
最近は、SDメモリーカードやSSDといったフラッシュメモリーが主流になっており、振動などの衝撃に強く、処理速度が速いのが特徴です。
こうした最新のカーナビであれば、地図データも新しいものが使われていますが、古いカーナビの場合は地図データをアップデートしないと使えない場合があります。
カーナビの地図データは、お金をかけて更新しなければなりません。
そのため、最新のカーナビを搭載しているクルマであれば、買取査定でプラス査定となりやすい傾向にあります。
高性能のオーディオ一体型カーナビを搭載していれば、買取査定でプラス評価されやすい
道路の状況や渋滞情報をリアルタイムで教えてくれる「VICS WIDE」機能や、音声認識に対応したカーナビなど、高性能なカーナビはたくさんあります。
また、スマホを利用して音楽を聴いたり、運転中にハンズフリーで通話できるBluetooth対応のカーナビも人気です。
こうしたさまざまな機能が搭載されたカーナビは、買取査定でプラス査定となりやすい傾向があります。
メーカーオプションのオーディオ一体型カーナビを搭載していれば、買取査定でプラス評価されやすい
カーナビは、メーカーが販売している「純正品」と、カーナビメーカーが販売している「社外品」の2種類があります。
取り付けられているカーナビが、純正品でも社外品でも査定額はさほど変わりません。
でも、純正品のカーナビには
- メーカーオプションのカーナビ
- ディーラーオプションのカーナビ
の2種類があります。
メーカーオプションのカーナビは、新車を購入するときにしか取り付けられないので、買取査定でプラス査定となりやすい傾向にあります。
その理由は、車種に合わせて設計されているため、インテリアとの統一感があるからです。
また、ステアリングに搭載されたスイッチで操作できたりと、使いやすいのも特徴です。
メーカーオプションのカーナビが搭載されている場合、状態によってはプラス査定となる場合があります。
社外品のオーディオ類は、取り外して別売りした方が良いのか?
せっかくお金をかけて揃えたオーディオ類であれば、少しでも高く売却したいと思う人も多いはずです。
オーディオ類を取り外して、専門店やオークションで売却すれば、高く買い取ってもらえる可能性はあります。
でも、取り外すにはさまざまなリスクがあります。
壊れたり傷ついたりする可能性がある
オーディオは精密機器です。
振動などの衝撃や、熱にも強く設計されてはいますが、精密機器である以上、壊れる可能性はあります。
オーディオを取り外す際、断線したり衝撃で壊れてしまうことがあるかもしれません。
また、無理して取り外そうとすると、クルマの内装を傷つけてしまう可能性があります。
オーディオを取り外そうと思ったら、ダッシュボードのパネル類を外す必要があります。
パネルの取り外しは素人には難しいため、プロの業者に依頼するのがおすすめです。
たとえプロの業者に依頼したとしても、キズが付かないとは限りません。
内装に目立つキズが付いてしまうと、それだけ査定額が減額されてしまいます。
取り外しには費用がかかる
プロの業者にオーディオの取り外しを依頼する場合、費用がかかってしまいます。
業者によって工賃は違いますが、取り外しが簡単なものでも5000円以上、難しいもので3万円以上かかる場合があります。
本体が壊れたり、内装にキズが付くリスクを考えると、高い工賃を支払って取り外すメリットは少ないと言えるでしょう。
取り外しても売却できるとは限らない
取り外したオーディオを売却しようとしても、古い機種だと買い取ってもらえない場合があります。
販売から5年以上経っているオーディオだと、たとえ買い取ってもらえたとしても数千円にしかならないものもあります。
わざわざ高い工賃を払って取り外しても、売れなければ損するだけです。
最新の高性能オーディオ類であれば、中古パーツ店で高値で買い取ってもらえるかもしれませんが、幾らで売れるか分からないのに、わざわざリスクを冒す必要は無いと言えます。
社外品オーディオを取り外さずに、クルマを高く売る方法
オーディオ類を取り外す場合、壊れたり内装にキズが付いてしまうリスクがあります。
たとえうまく取り外せたとしても、高く売れるとは限りません。
そのため、オーディオ類は取り外さず、社外品を評価してくれる中古車買取業者に売却するのがおすすめです。
高く売りたければ、「下取り」よりも「売却」を選ぶ
「下取り」とは、ディーラーなどで新しくクルマを購入する際、それまで乗っていたクルマを引き取ってもらうことです。
下取りしてもらおうと思ったら、新しくクルマを購入する店にしか依頼できません。
クルマの購入と下取りは、セットになっているんです。
下取りは、あくまでも「販売サービスの一環」として提供されているものなので、「買取」と比べるとどうしても査定額が低くなる傾向にあります。
また、ディーラーに下取りに出す場合、オーディオ類はメーカーオプションの純正オーディオ以外は評価されにくくなっています。
そのため、オーディオ付きのクルマを下取りに出しても、高く引き取ってもらえない場合が多くあります。
一方、「買取」は中古車買取店にクルマを売却することです。
人気車種やオプションが充実しているクルマは、査定額をアップしてもらえる可能性があります。
売却先は、全国の中古車買取店から選ぶことができるので、一番高く買い取ってもらえる買取店に売ることができます。
中古車買取店に売却する際、注意したいのは「1社のみに査定してもらって満足しない」ということです。
中古車買取店は、店ごとに独自の販売ルートを持っています。
そのため、業者ごとに買い取りたい車種が違っており、その業者が普段扱っているジャンルの車種であれば、高額で買い取ってもらえる可能性が高くなります。
高く買い取ってもらえそうな中古車販売店を、1件ずつ訪ねて査定してもらうのもいいのですが、ネットの一括査定サイトを利用すれば、数分で複数の業者から概算見積を取ることができます。
複数の業者から見積を取れば、高く買い取ってもらえそうな中古車販売店とだけ、効率的に交渉を進めることができます。
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さいごに
クルマを売却する際、よっぽどの理由が無ければオーディオ類は取り付けたまま査定してもらうのがおすすめです。
純正オーディオでも社外品オーディオでも、壊れていなければ査定額にさほど影響はありません。
無理して取り外して、壊れたり内装にキズが付いてしまうと、マイナス査定になってしまうことがあります。
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