これってマズいよね?
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、車買取で二重契約してしまった場合の解決方法が分かります。
愛車を売却しようと思ったら、できるだけ高く売りたいと思う人がほとんどではないでしょうか?
車一括査定サイトなどを利用して、複数の業者に査定を依頼する際に、うっかり二重契約してしまうことがあります。
二重契約とは、2社以上の買取業者と愛車の売買契約を結んでしまうこと。
「そんなうっかりミス、自分は絶対に起こすわけがない」
なんて思っている人も、注意しておく必要があります。
あなたがあいまいな態度を取っていたり、売却をほのめかす言葉を伝えていた場合は、買取業者は
「クルマを売ってくれるつもりだな。あとは契約書を交わすだけだ。」
と勘違いしているかもしれません。
また、A社と売買契約を結んだ後で、B社から更に高い買取金額を提示されたら、その場でB社とも売買契約を結んでしまう人もいるかもしれません。
そんな二重契約を結んでしまうと、どんなトラブルが起きるのでしょうか?
また、一方の買取業者との売買契約をキャンセルするためには、どうすればいいのでしょうか?
今回は、車買取の二重契約トラブルと解決方法について詳しく解説します。
二重契約とは
車買取の二重契約とは、2社以上の買取業者とクルマの売買契約を結んでしまうことです。
愛車を売却しようと思ったら、車一括査定サイトなどを利用して複数の業者に査定を依頼する人が多いと思います。
複数の業者と売却交渉を続けていると、案外二重契約をしてしまうケースがあります。
よくある二重契約の事例
A社に査定してもらったところ、100万円の買取金額が提示された。
納得して売買契約を結んだが、その後に査定してもらったB社からは130万円の査定額が出た。
既にA社と売買契約を結んだ後だったが、簡単にキャンセルできるだろうと思い、B社とも売買契約を結んでしまった。
複数の買取業者に査定してもらった後、一番高い査定額を出してくれたC社と売買契約を結んだ。
その後D社からしつこく連絡があり、
「C社の査定額よりも高い金額で買い取るから、ぜひ売ってほしい」
と強引に契約を迫られ、ついD社とも売買契約を結んでしまった。
こうしたさまざまなケースが考えられますが、二重契約は大問題です。
もしも既に契約書を交わしてしまっている場合は、契約違反で損賠賠償を請求されても文句は言えません。
また、既にクルマの所有権が買取業者のものになっている場合は、他人のクルマを勝手に売買したことになり、横領罪に該当する可能性があります。
もしも二重契約してしまった場合、どうすれば良いのでしょうか。
二重契約してしまった場合の対処方法
キャンセルできるタイミングかどうかを確認する
買取業者に
「あなたの会社にクルマを売却したい」
と、口頭で意思表示している段階であれば、比較的スムーズにキャンセルすることができます。
また、たとえ契約書を交わしているとしても、必要書類が揃っていなかったりクルマの引き渡しがまだであれば、キャンセルできる可能性は非常に高いでしょう。
買取業者によっては、キャンセル料を請求される場合があるので注意が必要です。
必ず契約書を確認する
買取業者と売買契約書を交わした後の段階であれば、まずは契約書の内容を確認します。
契約書には、「キャンセル規定」について書かれた項目があるはずです。
業者によって異なりますが
- 契約後にキャンセルすることができるのか
- キャンセルできる場合は、どのタイミングからキャンセル料がかかるのか
など、さまざまなキャンセル規定が定められています。
契約書を交わしているということは、このキャンセル規定についても双方合意済みということになります。
二重契約してしまった場合は、契約書のキャンセル規定に則って手続きを進めることとなります。
「キャンセルできません!」と言われたらどうすれば良いのか
もしも契約書にキャンセル規定が書かれていなかったり、営業マンから
「キャンセルすることはできません!」
などと言われたら、どうすれば良いのでしょうか?
大手の中古車買取業者であれば、契約書にキャンセル規定が書かれていないということはまずありません。
もしも契約書にキャンセル規定が書かれていなかった場合でも、法律上はキャンセル可能です。
しかし、キャンセルする理由が二重契約となると、争った場合はあなたに落ち度があると判断され、キャンセル料を支払うことになると考えておいた方が良いでしょう。
高額なキャンセル料を請求されたら、どうすればいいのか
タイミングによっては、
「既に売り先が決まっているため、相手に違約金を支払わなければならない。車の売却をキャンセルするのであれば、その違約金分も負担してもらう必要がある。」
といった理由で、高額なキャンセル料を支払わなければキャンセルできない場合も考えられます。
でも、こうしたタイミングを除き、オートオークションに出品する前段階だったり、新たな買い手が決まっていない段階では、買取業者が負担している費用は高くても数万円程度のはずです。
もしもキャンセル料が異常に高いと感じたら、実際にかかった経費の内訳と、合理的な根拠を教えてもらうのが一番です。
自分一人では解決できそうになければ、国民生活センターに相談するのもおすすめです。
国民生活センターとは、国が消費者のためにつくった消費トラブルの相談機関です。
相談員が、問題解決のためのアドバイスをしてくれます。
参考までに、消費者契約法では
第九条 次の各号に掲げる消費者契約の条項は、当該各号に定める部分について、無効とする。
一 当該消費者契約の解除に伴う損害賠償の額を予定し、又は違約金を定める条項であって、これらを合算した額が、当該条項において設定された解除の事由、時期等の区分に応じ、当該消費者契約と同種の消費者契約の解除に伴い当該事業者に生ずべき平均的な損害の額を超えるもの 当該超える部分
と定められています。
つまり、「当該事業者に生ずべき平均的な損害の額を超えるものは、無効とする」ということになっています。
愛車の売却をキャンセルしたとしても、高額なキャンセル料を支払う必要は無く、あくまでも「平均的な損害の額」をキャンセル料として支払うだけで済むとされているんです。
キャンセル料の相場とは?
消費者契約法では「平均的な損害の額」とありますが、クルマの買取契約をキャンセルする場合、具体的にどの程度の金額が買取業者側の「平均的な損害の額」なのでしょうか?
買取業者がクルマを買い取った後にかかる費用は、主に次の通りです。
- 出張査定にかかる人件費
- 引き取りにかかる人件費
- 陸送費
- 名義変更手数料や人件費
- 車内のクリーニング費用
- 車両の保管代
- オートオークション出品手数料
人件費については、具体的な金額を出すのは難しいでしょう。
ある程度の金額の目安が分かりやすいのは
陸送費 | 近郊エリアの場合は1万円から2万円程度 |
車内のクリーニング費用 | 5000円から1万5000円程度 |
などがあります。
キャンセルの意思を伝えるタイミングにもよりますが、無理なキャンセルをするとこうした費用が請求されると考えておいた方が良いでしょう。
二重契約トラブルを起こさないためのポイント
買取業者にあいまいな返事をしない
複数の業者に愛車の買取査定をしてもらうと、それぞれの業者から売却してほしいと迫られることになります。
相手は買取のプロです。
何とかしてクルマを売ってもらおうと、あなたをその気にさせるためさまざまな条件を出してくるでしょう。
- 「この金額で買い取れるのは、今日だけです」
- 「ちょうどこの車種を欲しがっている人がいるので、今なら相場よりも高く買い取れますよ」
なんて営業トークで、売却を迫ってくるかもしれません。
営業マンに乗せられて、気が付けば即決する気はないのに契約書を交わしていた、なんてことになったら、二重契約トラブルを招くことにもなりかねません。
また、査定の際にあいまいな返事をしてしまうのも、トラブルの元です。
複数の業者に査定してもらう段階では、査定見積が出揃った後で売却先を決めたいということを、はっきりと伝えておく必要があります。
キャンセル規定をしっかりと明記している買取業者に売却する
クルマの売買契約を交わした後に、買取業者とトラブルが起きた際は、契約書の内容に沿って解決していくこととなります。
そのため、契約書内にキャンセル規定が定められていないような業者とは、売買契約を交わさないのがおすすめです。
「契約書には書いていなくても、ちゃんと口頭で説明しています」
なんて言われても、簡単に信用できません。
余計なトラブルを増やさないためにも、きちんとした契約書が用意され、しっかりと内容を説明してくれる買取業者を選ぶのが安心です。
信頼できる買取業者だけが登録している一括査定サイトを利用する
多くの買取業者が登録している車一括査定サイトは、あなたのクルマを高く買い取ってくれる業者が見つかりやすいというメリットがあります。
でも、どんな買取業者から連絡がかかってくるか分からないというのは、大きな不安要素です。
たとえ高く買い取ってくれそうでも、しつこい営業電話をかけてきたり、説明があいまいだったりしたら、トラブルになりかねません。
せっかく売るのであれば、信頼できる買取業者に売りたいと考える人も多いのではないでしょうか。
車一括査定サイトの中には、信頼性の高い業者しか登録できないサイトがあります。
営業電話に悩まされずに済む「MOTA(モータ)」
MOTA(モータ)車買取は、株式会社MOTAが運営する車一括査定サイトです。
車一括査定サイトを利用した多くの人が抱える悩みは、申し込み直後に次々と営業電話がかかってくること。
でもMOTA車買取であれば、次々と電話が掛かってくることはありません。
査定を申し込めば、翌日に結果が手に入り、自分が売りたい業者を指定するだけです。
MOTA車買取では、申し込んだ翌日の18時にWEB上で査定結果を確認できる仕組みになっています。
査定結果が出る前に、直接買取業者から電話が掛かってくることはありません。
査定結果をじっくり見比べて、交渉したいと感じた2社を選択すれば、しばらくすると電話が掛かってきます。
もしも選択しなかった場合は、査定金額が最も高かった上位2社から連絡が入ります。
MOTA車買取なら、あなたが交渉するのは2社だけで済みます。
\最大20社から比較/
さいごに
車買取で二重契約してしまったとしても、基本的にキャンセルすることは可能です。
ただし、二重契約をキャンセルする場合は、既に交わされた契約内容に基づいて手続きを進める必要があります。
場合によってはキャンセル料が必要になるため、キャンセルのタイミングや支払金額についてかかれている項目にしっかりと目を通しておかなければなりません。
余計なトラブルを増やさないためにも、信頼できる買取業者を選び、査定の際にはあいまいな返事をしないよう心掛けておくのがおすすめです。
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