そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、クルマの燃費を良くするためのコツが分かります。
クルマを運転する上で気になるのが、燃費やガソリン代。
以前に比べると、最近のクルマは燃費性能が大幅に上がっています。
でも、エコカーやハイブリッドカーだからと言って、必ずしも燃費が良いわけではありません。
同じクルマでも、走り方やメンテナンスの仕方で燃費は良くも悪くも大きく変わります。
クルマの燃費を良くするための一番のポイントは、いかにクルマの負担を減らすかということ。
運転の仕方次第で、燃費は大きく変わってきます。
今回は、クルマの燃費を良くするための、運転方法や給油のタイミングについて詳しく解説します。
クルマの燃費
普段何気なく使っている「燃費」という言葉ですが、正式には「燃料消費率」と言います。
一定の距離をどれだけの燃料で走れるか、ということを意味しています。
走れる距離が長いほど、燃費が良いということ。
メーカーの公式サイトやカタログに掲載されている燃費は、「JC08モード」規格に基づいて計測されたものです。
JC08モードとは、ローラーの付いた測定機にクルマをセットし、ローラーの上でタイヤを回すことで燃費を測定する方法。
ローラーの上でタイヤを回す際は、常に一定の回転数で回すのではなく、市街地や郊外での走行を想定したパターンに合わせて回します。
すべてのクルマは、同じ条件で燃費を測定します。
でも、実際の燃費は
- 車種
- グレード
- 走行環境
- 荷物の積載量
などさまざまな条件によって違ってくるため、カタログに記載されたJC08モード燃費よりも悪い場合がほとんどです。
また、JC08モード規格で計測する際は、エアコンやオーディオ、カーナビなどの電装品はオフにした状態で行われます。
これも、実際の燃費と差が出てしまう原因になっています。
ちなみに2018年10月からは、より実燃費に近い数値が出るとされている、国際燃料基準「WLTCモード燃費」での燃費表示が義務付けられました。
乗用車の新型車の場合、2018年10月以降に発売されるものは、WLTCモードで燃費が表示されています。
また、既に販売されている継続車については、2020年9月からWLTCモードで表示されることになっています。
エコ運転でガソリン代を節約する8つのポイント
急発進をやめる
クルマは、発進時に一番ガソリンを使用します。
停車している重い車体を動かすには、多くのエネルギーが必要になるもの。
特に市街地では、信号待ちなどで頻繁に停車する機会が多いため、ガソリン消費量の約4割は発進時に使われると言われています。
停まっているクルマを急発進させると、ガソリンを多く消費するだけでなく、エンジンやタイヤなどにも負担がかかり、クルマの寿命を縮めてしまいます。
街乗りの際、急発進をやめるだけで、ガソリン代を大幅に節約することができます。
また、AT車の場合は、ブレーキを離すことでクリープ現象が起こり、クルマがゆっくりと前に進みだします。
この前進する力にうまく合わせる形でゆっくりとアクセルペダルを踏みこめば、燃費は驚くほどよくなります。
発進時のアクセルワークは、エコ運転の基本中の基本です。
減速はエンジンブレーキを活用する
アクセルペダルを踏んでいるときは、ガソリンがエンジンのシリンダ内に噴射され、燃焼しています。
エンジンの回転数が1500回転以上で走行中にアクセルペダルを離せば、ガソリンの噴射がストップし、燃焼も止まります。
そのため、前方が渋滞していたり信号が赤になっているのを確認できた時点で、即座にアクセルペダルを離してガソリンの消費を少なくするのがおすすめ。
また、走行中にアクセルを離すと、エンジンブレーキがかかります。
このエンジンブレーキをうまく利用し、速度が落ちてからブレーキペダルを踏むようにすれば、燃費が向上するだけでなくタイヤなどへの負担を減らすことができます。
「急」のつく動作を避ける
クルマの運転は、交通の流れに大きく影響を受けます。
特に運転初心者の場合は、前を走るクルマの加速や減速に影響されて、「急減速」や「急発進」「急ハンドル」といった動作になりがち。
こうした動作は、燃費に悪影響を与えます。
運転中は前を走るクルマだけでなく、2~3台先を走るクルマの動きにも注意しておけば、余裕を持った操作ができます。
ほかにも、赤信号や黄信号が見えたら早めにアクセルペダルを離し、不要なガソリン消費を抑えることもできます。
前だけに気をとられず、道路全体の流れを意識して運転するようにするのが、エコ運転のコツです。
走り出したら一定の速度を維持する
高速道路や渋滞の無い道路では、アクセルペダルを一定に保って走ることで燃費が良くなります。
そうは言っても、常にアクセルを一定に保つのはなかなか難しいもの。
道路状況によって、アクセルペダルを微妙に踏み増したり、離したりする必要があります。
また、常に一定の状態に保つということは、右足をほぼ固定した状態にするということでもあります。
高速道路などを長時間運転する場合には、足が疲れてしまいます。
そのため、アクセルペダルを一定に保つことよりも、一定の速度を維持するということに意識を向けるのがおすすめです。
一般的に、50キロから60キロ程度の法定速度で走行するのが、一番燃費が良いと言われています。
速度の出し過ぎは燃費が悪くなる原因です。
できるだけ法定速度を守って、一定の速度で走ることを心がければ燃費は向上します。
ETCを利用する
高速道路を利用する機会が多い人は、ETC車載器を取り付けるのがおすすめです。
高速道路の料金所が渋滞していると、料金を支払うまでに何度も減速・停止することになります。
ETCを利用すれば、こうした無駄な減速・加速を減らすことができます。
無駄なアイドリングをなくす
アイドリングとは、エンジンがかかってすぐに発信できる状態で停車していることを言います。
最近は、アイドリングストップ機能が搭載されたクルマも増えてきているため、信号待ちでエンジンが自動的に停止するようになっています。
注意したいのは、こうしたアイドリングストップ機能が搭載されていないクルマの場合は、信号待ち中にエンジンをストップすると大変危険だということ。
アイドリングストップ機能が搭載されていないクルマは、エンジンをストップすると
- ウインカーやワイパーが動かなくなる
- エアバックが動作しなくなる
- カーナビやオーディオなどの電子機器が動かなくなる
- ブレーキが効きにくくなる
- バッテリーなどの部品の消耗が激しくなる
といったデメリットが起こります。
アイドリングをストップさせるべきなのは、信号待ち中などではなく、店舗の駐車場に駐車している間などです。
「ほんの少しの時間だけだから」
とエンジンをかけたままにしていると、どんどんガソリンを無駄に消費して燃費が悪くなってしまいます。
一般的に10分間のアイドリングで、ガソリンを130㏄消費すると言われています。
無駄なアイドリングをストップすることで、燃費を改善できるかもしれません。
エアコンの使い方を見直す
エアコンのコンプレッサーは、エンジンで駆動しています。
そのため、エアコンの使い方次第で燃費が良くも悪くもなります。
夏場は冷房を使う機会が多くなりますが、コンプレッサーをフル回転させて車内を冷やすには、多くのガソリンを使うことになります。
冷房を使うと、通常よりも燃費が1割から2割程度悪くなってしまいます。
できるだけ効率的に車内を涼しくさせるためには、車内の空気を入れ替えてからエアコンを利用することです。
走行中に車内の空気を入れ替えようと思ったら、対角線にある窓を開けるのがおすすめ。
運転席の窓を開けたら、助手席側後部座席の窓を一緒に開けると、空気の流れがスムーズになります。
ほかにも、ダッシュボードやシートが熱くなるのを防ぐため、駐車中はサンシェードなどを利用するのも、効率よく車内を涼しくさせるのに有効です。
夏場は効率の良いエアコンの使い方を実践するだけで、燃費を良くすることができます。
ちなみに、暖房はエンジンが発生させた熱を利用するので、燃費には影響しません。
カーナビを活用して最短ルートを選択
目的地までの最短ルートを選択し、迷わず行くこともエコ運転に必要なポイント。
道に迷ったり遠回りしてしまうと、ガソリンを無駄に消費することになります。
目的地までの最短ルートを知るには、カーナビを利用するのがおすすめ。
カーナビが搭載されていない場合は、スマホのナビアプリを利用することもできます。
効率的な運転ルートを選ぶことができれば、必然的に燃費も良くなります。
さいごに
クルマの燃費を良くするためには、運転方法を見直すのが一番です。
全く同じ車種・グレードのクルマでも、走り方やメンテナンスの仕方が違えば、燃費は良くも悪くも大きく変わります。
クルマの燃費を良くするための一番のポイントは、いかにクルマの負担を減らすかということ。
できることから少しずつ始めることで、クルマの燃費は必ず良くなります。
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