2021
そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、カーシェアリングとレンタカーの違いが分かります。
「レンタカーは利用したことがあるけれど、カーシェアリングは使ったことがない」
という人も多いのではないでしょうか?
どちらもクルマを貸してくれるサービスですが、内容は大きく違います。
料金の違いやサービス内容の違いを理解しておけば、お得にクルマを借りることも可能。
カーシェアリングとレンタカーは、一体何が違うのでしょうか?
また、カーシェアリングとレンタカーのどちらを選んだ方がお得なのでしょうか?
今回は、カーシェアリングとレンタカーの違いを詳しく解説します。
カーシェアリングとレンタカーの違い
カーシェアリングとは、特定の自動車を会員間で共有して使うサービスです。
事前に会員登録し、パソコンやスマホで使いたい時間の予約をすることで、クルマを借りることができます。
レンタカーの場合、パソコンやスマホで予約できるだけでなく、電話で予約を取ることも可能。
レンタル期間を自由に決めることができるので、数時間から1か月程度と長時間・長期間利用するのに便利です。
カーシェアリング | レンタカー | |
会員登録 | 会員登録は必須 | 必ずしも会員登録する必要は無い |
月額料金 | 月に1000~1500円程度 | 不要 |
予約から乗車まで | 会員専用ICカードなどを利用 | 対面で手続き |
利用可能エリア | ある程度限定されている | 広い |
車種選択 | 車種が限られている | 自由度が高い |
利用時間 | 短時間がお得 | 長時間がお得 |
貸出・返却可能時間 | 24時間いつでも可能 | 店舗の営業時間のみ |
貸出方法 | 会員専用ICカードなどを利用 | 対面で手続き |
支払方法 | 基本的にクレジットカードのみ | レンタカー会社によって異なる |
内装・外装の汚れ | ゴミや汚れが残っている可能性がある | 店舗スタッフが清掃してくれている |
ガソリン | カーシェア会社負担 | ユーザー負担 |
支払い方法 | 基本クレジットカードのみ | クレジットカード、現金、電子マネー等幅広い |
乗り捨て | 基本的に不可 | 可能 |
カーシェアリングとレンタカーの違いについて、詳しく解説していきます。
会員登録
カーシェア | 会員登録は必須 |
レンタカー | 必ずしも会員登録する必要は無い |
カーシェアリングを利用するためには、事前に会員登録しておく必要があります。
会員登録すると、専用のICカードなどを発行してもらえます。
基本的に、カーシェアリングは無人のステーションでクルマを借りることになります。
そのため、会員に入会した素性の明らかな人でないと、トラブルになりかねないので会員登録は必須と言えます。
一方、レンタカーを利用する場合は、必ずしも会員登録する必要はありません。
急にクルマが必要になった場合でも、公式サイトや電話を利用して予約すれば、すぐに貸し出してもらえます。
なお、定期的にレンタカーを利用する機会が増えるようであれば、会員になっておくことで割引やポイントの付与などの恩恵を受けやすくなります。
月額料金
カーシェア | 月に1000~1500円程度 |
レンタカー | 無料 |
カーシェアサービスに入会すると、月額料金を支払うことになります。
各サービスによって料金は異なりますが、毎月1000円~1500円程度かかると思っておいた方が良いでしょう。
カーシェアサービスによっては、この月額料金分を無料利用分として使えることもありますが、1か月間全くカーシェアサービスを利用しなかった場合は無駄になってしまいます。
もしも数か月に一度しかクルマを利用しないという場合は、レンタカーの方がお得です。
レンタカーの場合、基本的に月額料金は必要ありません。
予約から乗車まで
カーシェア | パソコンやスマホを使って予約。無人のステーションでICカードを使って開錠。 |
レンタカー | パソコン、スマホ、電話等で予約。店舗で対面して貸出手続。 |
カーシェアリングを利用しようと思ったら、パソコンやスマホを使って予約します。
予約の時間が来たらステーションへ行き、ICカードやスマホを利用してドアを開錠します。
予約から乗車まで、スタッフと対面して手続することは一切ありません。
レンタカーを予約する場合は、ウェブサイトや電話などを利用します。
乗車当日は店舗へ出向き、対面でクルマの貸出手続をします。
書類の確認や代金の支払い、車両確認などのため、出発までに10分程度の時間がかかると思っておいた方が良いでしょう。
利用可能エリア
カーシェア | 都市部など、利用できるエリアは限定されている |
レンタカー | 利用できるエリアは非常に広い |
カーシェアは、ステーションと呼ばれる駐車場に設置されたクルマを共同利用するサービスです。
カーシェアサービス最大手のタイムズカーシェアは、2017年に全国47都道府県すべてにステーションを設置したと発表しました。
今のところ、全国展開しているカーシェアサービスは、タイムズカーシェアのみです。
タイムズカーシェアのステーションは毎月増えていますが、それでもまだ利用できない地域はたくさんあります。
主要駅の周辺など、多くの利用者が見込める場所はステーションが増設されやすいのですが、郊外や人口の少ないエリアにはなかなかステーションが設置されません。
利用できるエリアについては、レンタカーの方が有利と言えます。
車種の選択
カーシェア | 選べるクルマが少ない |
レンタカー | 選べるクルマが豊富 |
カーシェアリングの場合、1か所のステーションに設置されているクルマは1~3台程度ということがほとんどです。
そのため、必ず自分が乗りたいクルマに乗れるとは限りません。
少し離れたステーションまで行けば、乗りたいクルマの予約が取れる可能性は高くなりますが、時間に余裕が無い場合はわざわざ遠くのステーションまで移動するのは面倒なもの。
カーシェアリングを利用するにあたっては、クルマ選びに関してある程度割り切っておく必要があるかもしれません。
一方、レンタカーの場合は乗りたいクルマを借りられる可能性が高くなります。
レンタカー会社にはさまざまな車種が用意されているので、人数や荷物に合わせた車種を選択しやすくなっています。
利用時間
カーシェア | 短時間利用がお得 |
レンタカー | 6時間以上の長時間利用がお得 |
カーシェアリングでは、10分~15分単位でクルマを借りることができます。
近所の送迎や短時間の買い物に利用するのであれば、タクシーで往復するよりも安く済む場合があるのは魅力です。
レンタカーの場合、一般的に6時間や12時間の利用時間が設定されているところが多いようです。
短時間の利用であればカーシェアリング、遠方への旅行など長時間利用する場合はレンタカーを選ぶ方がお得です。
貸出・返却可能時間
カーシェア | 24時間いつでも可能 |
レンタカー | 店舗の営業時間による |
カーシェアの貸し出し・返却は、無人のステーションで行います。
そのため、予約さえ入れておけば夜中でもクルマを借りたり返却したりすることができます。
また、カーシェアサービスの中には、夜間から早朝までの利用料金がお得になるナイトパックを設定しているところも多いため、うまく活用すればコストを抑えてクルマを利用できます。
対してレンタカーの場合は、利用する店舗の営業時間内にスタッフを通じて手続きをしなければなりません。
24時間営業の店舗もありますが、ごく一部です。
レンタカーは深夜や早朝に利用するのは難しいと考えておいた方が良いでしょう。
支払い方法
カーシェア | 基本的にクレジットカードのみ |
レンタカー | クレジットカード、電子マネー、現金など |
カーシェアの代金支払い方法は、基本的にクレジットカードに限られています。
クレジットカードが無ければ、会員登録ができないという会社がほとんど。
パソコンやスマホでカーシェア予約を入れた際、登録済みのクレジットカードで支払い手続きも一緒に済ませるのが一般的です。
これに対しレンタカーの場合は、各レンタカー会社ごとにさまざまな支払方法が用意されています。
クレジットカード払い以外にも、現金や電子マネー、デビットカード支払いなど選択できる会社もあります。
内装・外装の汚れ
カーシェア | ゴミや汚れが残っている可能性がある |
レンタカー | 店舗スタッフが必ず清掃してくれている |
カーシェアでは、誰かがクルマを利用する毎にスタッフが車内外をチェックしているわけではありません。
そのため、直前に使用した人が残したゴミや汚れがそのままになっている可能性もあります。
次に使う人の為にも、
- 車内にゴミを残さない
- 汚れがひどい場合は、車内に用意されている専用の洗車カードで洗車する
など、カーシェアを利用する会員同士のモラルや気遣いも必要になります。
レンタカーの場合は、返却後にスタッフが即清掃するので、常に綺麗な状態のクルマを利用できるのがメリットと言えます。
返却前の給油
カーシェア | 必ずしもガソリンを満タンにして返却する必要は無い |
レンタカー | 必ずガソリンを満タンにして返却する |
カーシェアリングでは、ガソリン代も料金に含まれています。
利用中にガソリンが少なくなってきたら、クルマに付属しているガソリンカードで給油します。
給油すれば「給油割引」として、10~15分程度の利用時間がサービスされるシステムが取られています。
そのため、返却時に必ずしもガソリンを満タンにして返す必要はありません。
レンタカーの場合は、いわゆる「満タン返し」といって、ガソリン代を利用者が負担して給油してから、レンタカー会社に返却しなければいけません。
乗り捨て
カーシェア | 基本的に不可 |
レンタカー | 可能 |
乗り捨てとは、クルマを借りた場所とは異なるステーションや店舗に返却する事です。
カーシェアでは、基本的に乗り捨てはできません。
利用した後は、元のステーションにクルマを返却する必要があります。
レンタカーの場合は、追加料金が発生することもありますが、希望すれば借りた店舗とは異なる店舗へクルマを返却することができます。
結局、カーシェアリングとレンタカーはどちらがお得なの?
カーシェアリングとレンタカーの違いを解説してきましたが、基本的には
- 短時間の利用であればカーシェアリング
- 長時間・長距離の利用であればレンタカー
を選ぶのがお得だと言えます。
それぞれのサービスのメリット・デメリットを理解しておけば、用途に合ったクルマをお得に借りることができます。
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