そんな疑問にお答えします。
当記事を読めば、本当に燃費の良いコンパクトカーはどのクルマか分かります。
軽自動車よりもパワーがあって、燃費が良いのが魅力のコンパクトカー。
小回りがしやすい小柄なボディは、街乗りにピッタリです。
最近では、リアにハッチバックのある車種やスライドドア付きの車種など、乗り心地や使いやすさを重視したモデルが増えています。
でも、「コンパクトカー」というジャンルは、明確に定義されているわけではありません。
一般的には
- 普通車の中でも、全長がおよそ4,200㎜程度、全幅がおよそ1,700㎜程度のサイズのクルマ
- 5ナンバーサイズのクルマ
- エンジンの排気量が1,000㏄~1,500㏄
こうしたクルマが、コンパクトカーと呼ばれています。
そんなコンパクトカーを選ぶ大きな理由に、燃費の良さが挙げられます。
各メーカーから発売されるコンパクトカーは、年々低燃費化が進んでおり、中には軽自動車を超える燃費性能を持った車種も発売されています。
一口に「コンパクトカーは燃費が良い」と言っても、その数値はメーカーや車種によってさまざまです。
本当に燃費が良いコンパクトカーとは、いったいどの車種なのでしょうか?
今回は、数あるコンパクトカーの中でも、本当に燃費が良い車種について詳しく解説します。
クリックできる目次
コンパクトカーの燃費は本当に良いのか?

燃費とは、「1リットルの燃料でどのくらいの距離を走れるのか」を表したものです。
走れる距離が長いほど、燃費が良いということになります。
コンパクトカーは、普通車の中でも車両本体の重量が軽いため、走行に必要なエネルギーを抑えることができます。
そのため、カタログ値ではガソリン1リットルで30㎞以上走れると表記されている車種もたくさんあります。
燃費は「JC08モード」と「実燃費」をチェックする

メーカーの公式サイトやカタログに掲載されている燃費は、「JC08モード」規格に基づいて計測されたものです。
JC08モードとは、ローラーの付いた測定機にクルマをセットし、ローラーの上でタイヤを回すことで燃費を測定する方法です。
ローラーの上でタイヤを回す際は、常に一定の回転数で回すのではなく、市街地や郊外での走行を想定したパターンに合わせて回します。
すべてのクルマは、同じ条件で燃費を測定します。
でも、実際の燃費は
- 車種
- グレード
- 走行環境
- 荷物の積載量
などさまざまな条件によって違ってくるため、カタログに記載されたJC08モード燃費よりも悪い場合がほとんどです。
また、JC08モード規格で計測する際は、エアコンやオーディオ、カーナビなどの電装品はオフにした状態で行われます。
これも、実際の燃費と差が出てしまう原因になっています。
そこでおすすめなのが、「JC08モード燃費」だけでなく、「実燃費」も一緒にチェックすることです。
燃費情報を共有できるサイト「e燃費」では、会員ユーザーから投稿された年間約100万回の給油情報から、車種別の実用燃費データベースを作成しています。
本当に優れた燃費を実現しているのはどのクルマなのか、ランキング形式で紹介しているサイトです。
e燃費で公開されている「実燃費」と、「JC08モード燃費」を合わせて見ることで、そのクルマの持つ本来の燃費性能をチェックすることができるのです。
ちなみに2018年10月からは、より実燃費に近い数値が出るとされている、国際燃料基準「WLTCモード燃費」での燃費表示が義務付けられました。
乗用車の新型車の場合、2018年10月以降に発売されるものは、WLTCモードで燃費が表示されることになります。
既に販売されている継続車については、2020年9月からWLTCモードで表示されることになっています。
本当に燃費の良いコンパクトカーランキング
JC08モード燃費で比較した場合、
1位 | トヨタ アクア | 38.0km/L |
2位 | ホンダ フィットハイブリッド | 37.2km/L |
2位 | ニッサン ノート e-Power | 37.2km/L |
4位 | トヨタ ヴィッツハイブリッド | 34.4km/L |
5位 | トヨタ カローラスポーツハイブリッド | 34.2km/L |
6位 | スズキ ソリオハイブリッド | 32.0km/L |
6位 | スイフトハイブリッド | 32.0km/L |
8位 | レクサス CT200hハイブリッド | 30.4km/L |
9位 | マツダ デミオ | 30.0km/L |
10位 | スズキ イグニス | 28.0km/L |
となります。
次に、「e燃費」サイトに寄せられた、ユーザーの燃費情報を元に、実燃費を比較してみます。
1位 | トヨタ ヴィッツハイブリッド | 24.67km/L |
2位 | トヨタ アクア | 23.27km/L |
3位 | ホンダ フィットハイブリッド | 21.86km/L |
4位 | トヨタ カローラスポーツハイブリッド | 22.12km/L |
5位 | ニッサン ノート e-Power | 20.98km/L |
6位 | レクサス CT200hハイブリッド | 20.13km/L |
7位 | マツダ デミオ | 20.13km/L |
8位 | スズキ ソリオハイブリッド | 18.66km/L |
9位 | スズキ スイフトハイブリッド | 18.00km/L |
10位 | スズキ イグニス | 17.59km/L |
JC08モード燃費と比較すると、車種によっては実燃費が1リッターあたり10㎞近く低いものもあります。
なお、実燃費は季節によっても変化しますし、電装品の使用頻度、走行環境などに大きな影響を受けます。
JC08モード燃費と比較すると、実燃費は約2割ほど低くなるのが一般的です。
おすすめの燃費の良いコンパクトカー
トヨタ アクア

JC08モード燃費 | 38.0km/L |
実燃費 | 23.27km/L |
2011年に発売が開始されたアクア。
プリウスで培ったハイブリッド技術を使い、現行モデルは初期モデルよりも更に燃費が向上しています。
JC08モード燃費で38.0km/Lと、世界トップレベルの燃費性能。
走行をスタートする際はモーターだけを使用し、通常走行時や加速時にエンジンとモーターが動くハイブリッドシステムです。
減速の際、モーターが充電される仕組みになっています。
発売当初からの基本設計は変更されていませんが、軽量化などのマイナーチェンジが施され、より快適なドライブが実現できるようになっています。
普段使いはもちろん、スポーティな運転を楽しみたい人にもおすすめの1台です。
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ホンダ フィットハイブリッド

JC08モード燃費 | 37.2km/L |
実燃費 | 21.86km/L |
ハイブリッドシステムを搭載したフィット。
アクアと比べると全高が210㎜高いため、圧迫感の少ない室内になっています。
また、後部座席はアレンジ方法が多彩で、大人が乗車するにも快適な上、大きな荷物も積めるように設計されています。
燃費性能だけでなく、居住性能や安全性能にも配慮されているおすすめの車種です。
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ニッサン ノート e-Power

JC08モード燃費 | 37.2km/L |
実燃費 | 20.98km/L |
ハイブリッドシステム「e-Power」が搭載されたノート。
エンジンは、通常のノートと同じくHR12DE型エンジンが搭載されていますが、この「ノート e-Power」ではエンジンをタイヤ駆動のために使用せず、モーターを駆動するための発電機として使います。
モーターの力のみで走行するため、電気自動車に近い構造と言えるでしょう。
ノート e-Pwerに使われている駆動用モーターは、ニッサンの電気自動車・リーフと同じもの。
そのため、静かで力強い走りを実現してくれます。
リーフの場合は充電が必要ですが、ノート e-Powerはエンジンが発電機となるため、充電する必要がありません。
充電残量を気にせず、電気自動車のようなフィールで長距離走行が可能な車種です。
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トヨタ ヴィッツハイブリッド

JC08モード燃費 | 34.4km/L |
実燃費 | 24.67km/L |
2017年1月に追加された、ハイブリッドモデル。
アクアやカローラハイブリッドと基本的に同じハイブリッドシステムを搭載しているため、従来のガソリンモデルのヴィッツより大幅に燃費が向上しています。
トヨタには、ハイブリッドモデルのコンパクトカーに「アクア」もあります。
アクアと比べると、ヴィッツハイブリッドの方が後席や荷室が広く、たくさんの荷物を積むことができるようになっています。
スポーティな走りを楽しみたければアクア、実用性を求めるならヴィッツという選択もいいかもしれません。
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トヨタ カローラスポーツハイブリッド

JC08モード燃費 | 34.2km/L |
実燃費 | 22.12km/L |
オーリスの後継モデルとして、2018年6月に発売されたハッチバックタイプのカローラスポーツ。
ハイブリッドシステムはプリウスをベースにしており、ハイブリッド専用の「2ZR-FXE型18Lエンジンとモーターを組み合わせたシステムになっています。
カローラスポーツでは、全グレードにDCM(専用通信機)を標準装備。
トヨタスマートセンターと通信でつながり、スマホからナビの目的地設定予約や、運転中にオペレーターが好み店を検索するなど、24時間カーライフをサポートしてくれます。
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スズキ ソリオハイブリッド

JC08モード燃費 | 32.0km/L |
実燃費 | 18.66km/L |
コンパクトなボディで取り回しがしやすいのと、視界が広く運転のしやすさが魅力のソリオ。
コンパクトカーには珍しく、両側スライドドアを装備しているため、広い室内空間を充分活かすことができます。
1200㏄のマイルドハイブリッドシステムは、減速の際に発生するエネルギーを専用リチウムイオンバッテリーに溜め、加速時にアシストしてくれます。
燃費の良さだけでなく、実用性や居住性に優れた1台です。
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スズキ スイフトハイブリッド

JC08モード燃費 | 32.0km/L |
実燃費 | 18.00km/L |
2017年7月に追加された、スイフトのハイブリッドモデル。
4代目ソリオと同じハイブリッドシステムが搭載され、K12C型エンジンに5速AGSトランスミッションと駆動用モーターが組み合わされています。
ハイブリッドモデルとマイルドハイブリッドモデルの2種類がありますが、マイルドハイブリッドモデルの方が若干燃費が落ちます。
ハイブリッドを搭載しながらも、低価格を実現。
街乗りで使うには十分な性能と居住空間のあるクルマです。
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レクサス CT200hハイブリッド

JC08モード燃費 | 30.4km/L |
実燃費 | 20.13km/L |
国産高級車メーカーとして知名度抜群のレクサス。
高級感のあるコンパクトカーとして人気のCT200hは、2017年にマイナーチェンジが行われました。
予防安全パッケージ「レクサス・セーフティシステム+」が標準装備となり、インテリアやエクステリアが更なる高級感のあるものに変更されています。
トヨタから派生したブランドなだけあって、ハイブリッドモデルは高水準な低燃費を実現しています。
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マツダ デミオ

JC08モード燃費 | 30.0km/L |
実燃費 | 20.13km/L |
「SKYACTIV-D」という名のクリーンディーゼル技術を搭載したデミオ。
搭載されているエンジンは1500㏄ですが、2500㏄のガソリンエンジンと同程度の駆動力を持ち、ハイブリッド並みの低燃費を実現しています。
コンパクトで取り回しのしやすいボディですが、高速でも安定した走りを実現。
街乗りだけでなく、スポーティな走りも楽しめる1台です。
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スズキ イグニス

JC08モード燃費 | 28.0km/L |
実燃費 | 17.59km/L |
2016年2月に発売されたイグニス。
軽クロスオーバーの「ハスラー」と、3ナンバークロスオーバーの「エスクード」の中間に位置する、コンパクトクロスオーバーになっています。
元々イグニスは、初代のスズキ スイフトが欧州で発売された時の名称でした。
スイフトのスポーティな雰囲気と、アルトデザインをベースにした車種です。
マイルドハイブリッド機構を搭載しているため、スイフトのフルハイブリッドモデルに近い低燃費となっています。
オプションとして、国産車で初めてApple CarPlayに対応。
運転しながら音声操作することも可能です。
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さいごに
カタログに掲載されている「JC08モード燃費」は、さまざまな走り方を想定た計測になっていますが、実際の燃費とは異なります。
道路を走っていると、坂道や渋滞、高速道路など、燃費が良くなるポイントと悪くなるポイントが都度違ってきます。
そのため、カタログの燃費と実際の燃費は違うのが当たり前と考えておいた方が良いかもしれません。
- 急発進や急減速をしない
- 無駄な荷物を載せない
- 急ハンドルを切らない
など、いくつかのポイントを押さえてエコドライブするだけで、燃費が格段に向上する場合があります。
「JC08モード燃費」と「実燃費」を参考に、燃費の良いクルマを選んだ上で、エコドライブに注意して運転することで、毎月のガソリン代を抑えることができます。



